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子育て辛すぎて、働き始めたあの日

子育てしてて、何がつらいって、孤独なことなのかもしれない。

私は、現在4歳の長男が、2歳の頃に専業主婦から会社員として働き始めました。

まだ私が働き始める前、ある朝突然、吐き気と腹痛に襲われ、トイレに駆け込み、何だかわからんけど涙が溢れてくる。
既に出勤していた夫に、泣きながら、台所で冷蔵庫にへばりつくようにして、「もう無理かもしれん」と電話したことを覚えています。

完全に育児ノイローゼになっていたな、と。
約3年経ってやっとあの頃のことを冷静に振り返られるようになりました。

イヤイヤ期、梅雨、コロナ、と私の身の回りで起きていること全てが私を追い込んでいっていたと思います。

このままでは、いけない。
子どもと距離を置きたい。

と、その時、はじめて夫に打ち明けました。

夫婦の暗黙の了解的に、当時は、子どもは幼稚園からと何となく思っていました。

だから、子どもと距離を置きたいなんて言ったら、なんて言われるだろう。どう思われるだろう。

そんなことばかりが気になって、気持ちを口にすることがすごく怖かったです。

でも、公園で遊ぶ他の子たちに興味津々だった当時の息子の様子もあって、息子のためにも保育園に行かせてみればすごく成長に繋がると思うと、夫は言ってくれました。

とは言え、保育園という未知の場所に子どもを預けて、働くということに不安がありました。

単純に、お金のために私が働かなくては子どもが育てられないという状況であれば、むしろ良かったかもしれない。

そんなことまで思いました。

別に私が今働かなくては生活が成り立たないほど、経済的に切羽詰まった状況ではなく、ただ、私が子どもと距離を置きたいというそれだけの理由で、こんなに小さな子どもを親の手から放していいものなのか…。

距離を置きたいのに、離れたくない。

そんな葛藤と戦っていました。

でも、不思議なもので、とりあえず保育園のことを調べてみようと市役所に行ったその日から、状況はトントン拍子に変わっていきました。

市役所で保育園の空き状況を聞いた次の日。

公園で息子と遊んでいた時に、「一緒に働きませんか」と保険営業の仕事の勧誘を受けました。

さぁ、求人情報を検索するかと思っていた矢先に、まさか求人情報の方からノコノコと私の目の前にやってきてくれるとは…。

もうこのタイミングの波に乗ってしまえと、軽い気持ちで説明を聞きに行き、その後、たまたま見学に行った保育園に一枠空きが出ることが分かり…。

勧誘を受けた、3ヶ月後には仕事がスタートしていました。

もう、気づけば、子どもを預ける、預けないで悩んでいる暇もありませんでした。

でも、これぐらい時の流れに身を任せて、わけのわからないまま、生活が一変するぐらいがちょうどよかったのだと思います。

どこかで、いや、待てよ。と、ブレーキをかけることはいくらでもできたはず。
でも、きっと、これで私は変われる、暗い闇から抜け出せると何かから解放されるような気持ちが大きかったと思います。

専業主婦でいると、子育てしながら働く人たちと話す機会もなく、自分の考えは偏っているんじゃないか、おかしいんじゃないかとさえ思っていました。

いざ、働き出してみて、同じように子育てしながら働く人たちと話す機会が増えると、みんな私と同じように戦っていたんだと知ることができました。

私の場合はタイミングよく、仕事も子どもの預け先も見つかったからよかった。
みんながみんなそんなに上手くいくわけじゃない。
ずっと孤独と闘いながら、一日一日を必死に過ごしている人がたくさんいる。

子育てをしていると、どうしてこうも孤独を感じてしまうのだろうか。
今の時代、子どもがいるとかいないとかそんな事は関係ないのかもしれないなぁ。

とにかく孤独は、人をおかしくする。

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