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エリック・ブリニョルフソン「機械との競争」

人間の感覚は直線的な伸び(2倍、3倍、4倍・・・)にはついていける。
しかし、指数関数的な伸び(2倍、4倍、8倍・・・)にはついていけない。
機械や技術の指数関数的な進歩に対する脅威を指摘している。

昨今、人間がロボットに仕事を奪われるというのは誤解であり、むしろ新しい仕事が生まれるはずという主張が多い。
そして、その主張は概ね支持されている。
それに対して著者は、確実に奪われており、今後もっと奪われるという。

ロボットには賃金を払わなくてよいが、ロボットは車も家も買わない。
効率的に生産されものの、買う人がいない状態というのは笑い話だ。
突き詰めると、ベーシックインカムの話になるのだろう。

最後に、機械と競争するための策をいくつか提案している。
教育を強化すべき、そのために教育者の報酬を上げるべき、教育者のパフォーマンスを評価すべき・・・等。
結局、愚直に具体的なことをやっていくことは大切そうだ。

内容とは関係ないが、本のページの紙質が硬くて読みにくい。

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