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花瓶を買う

我が家から歩いて30分位の所にオサレな花屋さんがある。
友人に教えてもらったのだが、本当にオサレ。
外観がオサレ、内装がオサレ、店員さんたちがオサレ。
花屋に行くなんてこと、ほとんどないわたしであるがここはいっちょ、このオサレ花屋で花瓶を買ってやろうと思いついた。
だって我が家には花瓶が一つもないのですもの、まずはそこから。
花束を貰ったりする予定はないので2~3本活けられればいいかなと思う。
貧乏人のわたしに、花なんて贅沢だろうか?
花のある生活は素敵だと人は言う。
どの当たりが素敵なのかわからないけど、余裕という言葉が頭に浮かぶ。
いい大人として余裕って大事そうだもの。
わたしは余裕のある人になりたい、よって部屋に花を飾ろうと思う。
そのオサレ花屋は、何がいいかといいますと花の種類がいっぱいある。
ものすごく馬鹿な文章だがすまぬ。
わたしは花についてほとんど無知だが、部屋に飾るならヘンテコな花がいい。
薔薇〜とかではなくて変なやつ、とにかく変な形のやつが好きなのだ。
なので、花瓶はヘンテコな花に似合うものを。
フラスコみたいな形で表面に螺髪のような飾りのある半透明のガラスの花瓶、色は緑を見つけた。
これなら変わった花を差しても大丈夫そうだ、うん負けない。そしてオサレだ。
「これください…。」
花屋のオサレ感にやられていたわたしは、当社比0.75倍位の声しか出せなかった。
お店の方はてきぱきと対応してくださって、花瓶を英字新聞でくるくる包んでくれた。
オサレではあるが対応も丁寧で助かった。
そうして帰ってきた今思うことは、花を買ってくればよかった。
今目の前には瓶が置いてある。
花がないならただの瓶。
また往復1時間かけてオサレ花屋にいこう。
さて、問題です。この記事の中でわたしは何回オサレという言葉を使ったでしょうか。
オサレなものは好きなはずなのに近づくのに躊躇してしまう二瓶でした。

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