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詩です、詩だと思って読むと腰が抜ける間抜け具合に仕上がっております。
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詩 千葉県民の日

詩 千葉県民の日

ドーナッツのトンネル抜けたら
口元に咲く黄色いお花
ピーナッツ最中を頬張り
深夜愛県魂を知る

千葉ジェッツの淡い夢見てたら
銚子電鉄せんべい売り出した
ユメノクニでは金がかかるから
鋸山で地獄をのぞけ

赤い犬が四足で走る時
白い月があとからついてくる

妄想半島 
暴走半島  
構想半島 
房総半島

2024/06/15 千葉県民の日 チーバくんラブ

詩 お手製のクリームソーダ

詩 お手製のクリームソーダ

行方知れずのアイスクリームディッシャー
缶にはいったチェリーのシロップ漬け
コンビニで買ったスーパーカップバニラ味
新発売お手軽な液体メロンソーダの素
味が苦手で普段は飲まない炭酸水

嫌なことがあった日は
自分で自分をもてなす日
深夜自宅で純喫茶
赤・白・緑の組み合わせ
クリームソーダは楽しいな

詩 エネルギーヴァンパイア

詩 エネルギーヴァンパイア

あなたと会う時はいつも愚痴と悪口を聞かされ
ほんの少しマウントをとられていた
わたしは相槌を打つのもはばかれて
お腹がいっぱいなのにドリンクバーに入り浸り
云云と言いながら飲み干した
わたしたちは朝の十時から夕方の四時までファミリーレストランの同じ席に座っていた
一人二千円ポテトフライにサンドイッチにミニパルフェにドリンクバーそして迷惑料
「話を聞いてくれてありがとう。」
あなたはいつもそう言って

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詩 承認欲求

詩 承認欲求

ハートの数に右往左往
揺れ動かされてるごめんね
自己評価低めの日々には
いい刺激かもねなんて
余裕ぶっこいているけど
内心はてんてこ舞い
誰かに評価されたいのに
こてんぱんにされるの勘弁?
評価する方される方
双方ともにリスクを背負うから
生温い賞賛などは存在しない
また指を動かしているそんな午後

詩 終焉のマナー

詩 終焉のマナー

心を躍らせるようなグッドニュースは
なかなか届かないもんで
羨望の的のあの人だって努力の賜物
何もしちゃいない訳なんかなくて

マウントとったらシルバーバック
足をひっぱりゃ餌の争奪戦

せっかくならばヒト科の動物として
100%脳味噌使い倒してみたいんです
自分を律して生きてみたいんです

どうせ最期は身一つなのだし
棺桶に入らないもの全て手放して
嘆きの六文銭を握りしめて
いざ業火に突入する勇

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詩  興味本位

詩 興味本位

わたしはねあなたの通った大学の名前や仕事上の肩書きが聞きたくて話してるのじゃないんだわ
好きなアイスのフレーバーとか昔観たNHK教育の番組で何が印象に残っているかとかドンパッチを食べたことがあるかそういうことが知りたいの

詩 空虚虚仮脅し

詩 空虚虚仮脅し

難解な言葉でこの部屋を埋め尽くさないで

ねぇ退屈ならば帰っていい
心が空っぽだと自慢しないで
それこそまさに虚仮脅し

側にいて体温を伝え合う夜に
意味などないのだから

ただ経験を重ねて
技巧に頼らないで

二人だけの言語見い出すまでは
切ないなんてもう言わない
切ないなんてもう言えない

詩 ルッキズム

詩 ルッキズム

ルッキズムルルルルッキズム
腹を割って話そうか
全部伏せ字になっちゃうけど
列島溢れるほどの人が押し寄せる
今のこの国で様々な制限がかかる
表現その衝動
言っちゃいけないかな
びくびくあたりを覗ってる
ルッキズムに本当に反対したいのならば
ミスコンやるのはおかしくねえっすか?
結局人間顔っすか?美しいが最上級っすか?
おへちゃな自分が言っても嫉妬乙っすか?
くだらねーうるせー私は私に満足してんのよ

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詩 おかしなはなし

詩 おかしなはなし

ふわふわなわた飴のような女になりたかった
しっとりしたすあまのような女になりたかった
おしゃれなカヌレのような女になりたかった
気づいたら落雁のような女になっていた
地味で素朴で崩れたらあっという間
かたくて歯がきしむほど甘いのだ
そんな女になっていた

詩 真面目

詩 真面目

真面目だねって言われるたび
にっこりと笑うことにしてる
とんでもないとんでもないの
脳の中身を見せてあげようか
卒倒すること請け合いだから

詩 病苦

詩 病苦

一番きつい時のことは忘れてしまった
誰に話しても落ち込ませるだけだから
生きていればまた笑うことができるんだな
その発見がわたしをまた立ち上がらせる

詩 太陽

詩 太陽

心が美しい人に出会った日
自分の不足分に気づかされた
曖昧さで乗り切ろうとしたけれど
落ち込み具合はどうしたものか
大丈夫、あんたにも
必然性はあるよ
言い聞かす、言い聞かす
押し負けないように
恥ずかしさに負けぬように
太陽を見ていた帰り道

詩 爪

詩 爪

整えてもらった爪に塗ってもらったオイルは
ジャスミンの匂い
ただ透明なジェルネイル スクエアの形した爪
大満足で眺める 自然に笑顔が溢れる
自分じゃこうはいかない 不器用なわたしでは
きれいと思われたいな あなたにも
指先が羽ばたく 蝶が飛ぶように あてもなく
指先が動きだす あなたの居場所 探すように

買い物に行く

良人はあまりご飯を食べません
わたしの料理の腕がまずいのか
柿の種をぽりぽり小動物のように
むさぼっている
おさかなソーセージも好みらしい
いつの間にか
二本も減っている
良人は煙草を買いに行く以外
買い物には同行しない
最初は寂しかったけれど
今は気が楽
一人のスーパーマーケット
一人のショッピングモール
一人のデパートメントストア
本当に気が楽だ
購入した荷物たちが
肩に食い込んで痛くとも

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