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小説 カフェインpart12
木下の話をきいて頭の中にパッと浮かんだのはそんな短い物語だった。つまんねぇー、こんなくそくだらないありふれた話、何の賞にもひっかかんないぜ。カフェインそうだろ?もっとへんてこで奇妙な話を読者は望んでいる。あんたとしても納得しないだろう。
カフェイン、小説書くのって難しいんだね。面白いものさらさら書けるもんだと誤解してた。わたしってば平凡な脳味噌しか持っていないよ。
五年前すでにカフェインは病気を発
小説 働かなきゃいけない日本で勤まる職業はないと思ったひとのためのバイエル
勤労は日本人の義務であるらしい。
不思議だ。
なぜ働かなきゃいけないのだろう。
お金、生き甲斐、さまざま理由はあるけれど働けない人種はいる、と思う。
大きな声では言えないが、僕もその一員だ。すべてが怖い、住んでいる団地の排水溝が老朽化したコンセントが。
仏壇の線香の炎が我が家のごみに引火し、隣家の山田さん宅まで燃やし尽くしてしまうのではないかと怖い。
不安で家から出られない。よって働きに出られない
アナーキーインザCB
大体あの池田にリリックのセンスなんかある訳ない。俺は田村君の提案を却下しようとした。
いつも通り、俺が詞を書けばいい話だ。
でも、このバンドに新しい風を入れたいなんて、田村君が言い出すとは思わなかった。
「最近、マンネリじゃない?世界がどうしたとか君と会えた奇跡とかって歌詞ばっかでさ。池田さん歌詞とか興味ないの?」
田村君は毒舌だ。きついことを平気で言う。池田の歌詞にも平気で駄目出しすることだろう