野菜の甘み・香りが広がるバターライス
本日はバターライスのお話です。
過去の記事で紹介したローストチキンの作り方と一緒に、丸鶏の中に詰めた付け合せとしても、栗と合わせてバターライスのレシピを紹介させていただきました。
炊きあげた栗のバターライスは、仕上げに丸鶏の中に詰めて鶏肉の内側から滲み出てくる鶏のエキスと味わう事を狙ったため、水分は水で炊いています。
前回の記事で紹介した鶏もも肉のクリーム煮の付け合せとしてもバターライスを添えて盛り付けています。フランスのレストランでは鶏肉のクリーム煮の定番の付け合せです。
日本人は白米を美味しく食べようという習慣であったり、お米に対する美味しさへの追求度は、他のどの国の人達よりも強いこだわりを持っている印象があります。
今回紹介するバターライスひとつとっても、お米の炊き方、一緒に合わせる野菜、だし汁に至るまで、実に様々なレシピやこだわりの調理工程を見つけることは容易なことです。
どのレシピが優れ、最高のバターライスの作り方であるかは、作り手の経験値・作る調理場・調理時間などを考慮して選べば自然とその場にあった素晴らしレシピに出会えると思います。
ちなみにフランスのビストロやブラッスリーなどで提供されるバターライスは、日本で紹介されているような丁寧なレシピで作られていることは極めて稀です。
美味しいバターライスをフランスのレストランで食べたいのであれば、評判の良いレストランか、もしくは高級店に行く他ありません。
そもそもフランスでは白米のみで美味しく食べようという習慣や食文化自体がありません。ご飯を食べる時は、煮込み料理のソースやラタトゥイユのような煮込み野菜などと一緒に絡めて味わうことが一般的な食べ方です。
近年はアジア圏の食文化がメディアで紹介されたり、アジアンレストランのチェーン店が多く出店していることから自然にフランスの食卓でも10年前に比べて白米を食べる機会が増えている印象があります。
そうは言っても、日本の家庭のように一家に一台お米を炊くだけの炊飯器はありません。白米を調理するときは、パスタと同じようにたっぷりのお湯を沸かした鍋で火が入るまで茹でるのが一般的な調理法になります。
お米を洗ってから浸水させて、蓋付きの鍋で炊いてから蒸らすなんてことはしません。茹で上がったお米はザルなどでお湯を切り、味を整えて完成です。
味付けは茹で上がったお米にバターを絡めて塩・胡椒で味付けをして仕上げます。
ちなみに余談ですが年配のフランス人は、体調を崩したりお腹を壊した際に食べる食事に白米で食べて体調を整えます。
またお腹を下した時にコーラを飲むという民間医療のようなものもありますが、効果は定かではありません。
さて今回紹介するバターライスのレシピは私が好んで作るレシピです。
小さくカットした玉ねぎ・人参を炒めて野菜の甘味を引き出して、チキンブイヨンの旨味と含ませ、バターとローリエの心地よい香りをまとわせるバターライスです。
ご家庭にある常備野菜で簡単に作ることができますので、ぜひチャレンジしてみてください。
【バターライスの材料と分量】
米 300g
玉ねぎ 120g
人参 100g
ニンニク 15g
オリーブオイル 20g
塩 8g
無塩バター 20g
白ワイン 50g
チキンブイヨン 350g
まずは小さくカットした香味野菜をオリーブオイルを入れた鍋で中火で炒めます。香味野菜には塩をして、野菜の甘味が出やすいようにしておきます。
色がつかないようにじっくり炒めます。
全体が透き通ってきたら、ニンニクのみじん切りとバターを加えて全体になじませます。
ニンニクの香りが引いたって来たところで予め研いだお米を鍋に入れて香味野菜としっかり混ぜ合わせます。
白ワインを加えて煮詰めます。
チキンブイヨン加えます。
ローリエも忘れずに!!
火加減は中火のまま。ヘラで全体混ぜながらゆっくりと液体を沸騰させていきます。
チキンブイヨンが沸騰してきたら蓋をして弱火に落として20分間火を入れます。
20分たったら火を止めて蒸らします。
蓋を開けてお米全体を混ぜ合わえて完成です。
そのままで召し上がってももちろん美味しく召し上がれますが、鶏のクリーム煮のソースと一緒に食べるとそれぞれの旨味・香り・コクがより相まって素晴らしい味わいを体験することができます。
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Chef Ichi
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