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私の愛する肉料理

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ひたすら肉料理の調理法やレシピを紹介するシリーズです。
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#シェフ

フライパン一つでコック・オー・ヴァン

フライパン一つでコック・オー・ヴァン

本日はフランスはブルゴーニュ地方発祥と言われている郷土料理の一つのコック・オー・ヴァン(Coq au Vin)のお話です。

本来は肉質の硬い老いた雄鶏(コック)を赤ワイン(ヴァン)に香味野菜とともに一晩漬けてから煮込んで柔らかく仕立てる料理です。

煮込みに使用する赤ワインも酸味に特徴のあるブルゴーニュの赤ワインを使って作るのが本式です。

古典的なレシピやレストランで作られるコック・オー・ヴァ

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ローストビーフから学べる塊肉の火入れ【後編】

ローストビーフから学べる塊肉の火入れ【後編】

牛肉の部位で主にステーキとして食べられる部位は、厚みや大きさに比例して調理時間と理想の加熱調理をする難易度も増します。

それは何も牛肉に限ったことではなく、豚肉・鶏肉・鴨肉も同様です。

19世紀のフランスの美食家ブリア・サヴァランは

【料理人にはなれるが、肉焼き師は生まれつきである】

という言葉を残しています。

この言葉からお肉を焼く技術は生まれ持った才能が必須であると思われがちですが、

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ローストビーフから学べる塊肉の火入れ【前編】

ローストビーフから学べる塊肉の火入れ【前編】

今回は皆さん大好きローストビーフのお話です。

塊肉の火入れが大好きな私にとって、その想いを文章にすると情熱が肉汁のように溢れてしまい長文になってしまいますがお付き合いいただけると嬉しいです。

YouTube 動画で紹介したローストビーフの作り方を【前編】・【後編】に分けてお話させていただきます。

一緒に添えている付け合せとソースの作り方は【後編】でお話させていただきます。

【ローストビーフ

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鶏むね肉の操り方

鶏むね肉の操り方

本日は鶏むね肉のお話です。

家庭で火を入れるとパサつくリスクが高い鶏むね肉

今回紹介するブライン液(ソミュール液)を使って、誰でも簡単に鶏むね肉をしっとりジューシーに作れる方法を紹介します。

ブライン液については前回記事【ローストチキンの真実】で少しだけ触れましたが、今回詳しく解説させていただくと同時に、フレンチのレストランではどのようにして鶏むね肉を火入れしているのか解説させていただきます

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ローストチキンの真実

ローストチキンの真実

本日は丸鶏のローストチキンのお話です。

フランスで丸鶏のローストチキン(仏語でプーレ・ロティ)を購入できるのは大型のスーパー以外に、一部のブッシェッリー(お肉屋)か屋外のマルシェでロティサリーグリルと呼ばれる専用の調理器具を使って丸鶏を目の前で焼き上げて売っている専門店です。

レストランで食べられるのは、ほんの一部の高級レストランくらいです。

料理の知識とお肉を焼く調理経験・技術を持った料理

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