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私の愛する肉料理

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ひたすら肉料理の調理法やレシピを紹介するシリーズです。
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2021年1月の記事一覧

フライパン一つでコック・オー・ヴァン

フライパン一つでコック・オー・ヴァン

本日はフランスはブルゴーニュ地方発祥と言われている郷土料理の一つのコック・オー・ヴァン(Coq au Vin)のお話です。

本来は肉質の硬い老いた雄鶏(コック)を赤ワイン(ヴァン)に香味野菜とともに一晩漬けてから煮込んで柔らかく仕立てる料理です。

煮込みに使用する赤ワインも酸味に特徴のあるブルゴーニュの赤ワインを使って作るのが本式です。

古典的なレシピやレストランで作られるコック・オー・ヴァ

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ローストビーフから学べる塊肉の火入れ【後編】

ローストビーフから学べる塊肉の火入れ【後編】

牛肉の部位で主にステーキとして食べられる部位は、厚みや大きさに比例して調理時間と理想の加熱調理をする難易度も増します。

それは何も牛肉に限ったことではなく、豚肉・鶏肉・鴨肉も同様です。

19世紀のフランスの美食家ブリア・サヴァランは

【料理人にはなれるが、肉焼き師は生まれつきである】

という言葉を残しています。

この言葉からお肉を焼く技術は生まれ持った才能が必須であると思われがちですが、

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ローストビーフから学べる塊肉の火入れ【前編】

ローストビーフから学べる塊肉の火入れ【前編】

今回は皆さん大好きローストビーフのお話です。

塊肉の火入れが大好きな私にとって、その想いを文章にすると情熱が肉汁のように溢れてしまい長文になってしまいますがお付き合いいただけると嬉しいです。

YouTube 動画で紹介したローストビーフの作り方を【前編】・【後編】に分けてお話させていただきます。

一緒に添えている付け合せとソースの作り方は【後編】でお話させていただきます。

【ローストビーフ

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牛サガリと赤ワインバターの楽しみ方

牛サガリと赤ワインバターの楽しみ方

本日は牛サガリと赤ワインバターのお話です。

牛サガリは仏語でオングレ・ド・ブッフ(Onglet de Bœuf)と呼びます。

牛一頭から1kgほどしか取れない希少部位です。

赤身肉のような見た目と味わいで少しコリコリとした柔らかい食感が特徴的。特に臓物料理で有名な美食の街リヨンのブラッスリーでは定番の食材です。高級レストランで扱われることはありませんが、庶民的なレストランで人気の部位です。

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