マガジンのカバー画像

私の愛する野菜料理

23
ひたすら野菜料理を紹介するシリーズです。
運営しているクリエイター

#フランス

食欲が蘇るカリフラワーの丸ごとロースト

食欲が蘇るカリフラワーの丸ごとロースト

本日も家庭でも作れるレシピの紹介です。

食材はカリフラワーです。フランスでも通年購入できる野菜で、レストランから家庭料理で、ピューレにしたりポタージュや、ときにはピクルスとしても活躍してくれる野菜です。

フランスでは葉っぱがついた状態で約2キロ程の大きさが一般的で、スーパーやマルシェで3ユーロ前後で購入することができます。

寒い時期に食べる印象があるかもしれませんが、春から初夏にかけても旨味

もっとみる
旬の春野菜を2度美味しく・アスパラのタルト

旬の春野菜を2度美味しく・アスパラのタルト

本日はフランスでも旬を迎えたアスパラを使って作るとっても簡単なアスパラタルトを紹介します。

写真のアスパラは屋外マルシェで1束、約500g前後で7.8ユーロで購入できた細めのアスパラです。

毎回ではありませんが、マルシェだからといって、必ずしも新鮮で良い食材が揃っているとは限りません。案外スーパーで購入した方が良い食材を購入しやすいこともありす。

4月中旬にもなればアスパラのシーズンが終わる

もっとみる
ファラフェルは満足感最強の中東コロッケ

ファラフェルは満足感最強の中東コロッケ

本日紹介する料理は、ひよこ豆を使って作る中東の料理ファラフェルです。

見た目は日本で親しまれているコロッケに似ていますが、お肉は使わず、ひよこ豆をすりつぶしてハーブと香辛料をたっぷり入れて練り上げて作る料理です。

中東で、ポピュラーな料理ですが、様々な食文化が行き交う、フランスでもとても身近な料理の一つです。

ピタパンやトルティーヤにたっぷりの野菜と一緒に挟んでサンドイッチのように食べること

もっとみる
【玉ねぎの本気】フランス・セヴェンヌ産の甘旨スウィートオニオン

【玉ねぎの本気】フランス・セヴェンヌ産の甘旨スウィートオニオン

皆さんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか?
もうすっかり秋ですね。

本日の食材は玉ねぎなんですが、フランスの玉ねぎの中でも、一定の期間しか出回らない特別な玉ねぎを紹介します。

フランス南部はセヴェーンヌ産のスウィートオニオンです。

辛味が少なく、苦味は全くない、生のままで食べても楽しめて、そして加熱することで柔らかく、甘みと旨みが際立つ旬の食材です。

何世紀もの間、栽培方法は変わらず8月

もっとみる
記憶に焼き付くマッシュルームのスープ

記憶に焼き付くマッシュルームのスープ

本日紹介するレシピは是非皆さんにも作っていただきたいマッシュルームのスープです。

キノコの旨味と香りを引きだす調理方法で、びっくりするぐらいおいしい本格スープの作り方を紹介します。

このマッシュルームのスープは、私達夫婦の結婚披露宴でも出席者の皆さんに味わっていただいた思い出のレシピでもあります。

披露宴料理6品を僕自身がレシピ提供して、ホテルのシェフのご厚意に甘えて再現できた料理の1つです

もっとみる
憧れから三ツ星の王道へ・赤パプリカのムース

憧れから三ツ星の王道へ・赤パプリカのムース

本日紹介する料理は赤パプリカのムース・トマト水のジュレのレシピの紹介です

今回紹介するレシピのオリジナルは、一昔前に日本のフランス料理界で有名となり広く認知された前菜料理の一つでした。

僕世代のフランス料理に携わっている人であるならば、この料理が生まれた背景と2人の料理人の名前を知らない人はいないはずです。

1980年代、まだまだ日本人にとってフランスが色々な意味で遠かった当時、料理人に限ら

もっとみる
ジャガイモのテリーヌ

ジャガイモのテリーヌ

本日の食材はジャガイモです。

ジャガイモをたっぷり使って作る熱々でも、冷ましてから冷たい状態でも美味しい、ジャガイモのテリーヌの作り方を紹介します。

美味しく作るポイントは、甘みと旨味を引き出した玉ねぎのコンポートと、じゃがいもをスライスする厚みです。

1:玉ねぎのコンポートまずはジャガイモのテリーヌ甘みと旨味を作ってくれるたまねぎのコンポートから調理します。玉ねぎのコンポートは今回のレシピ

もっとみる
食欲が蘇る人参の冷製スープ

食欲が蘇る人参の冷製スープ

本日の主役となる食材は人参です。

人参の旬は春から初夏にかけてと、秋から冬の間の年に2回ありますが、通年購入しやすい野菜です。

料理のジャンルに関わらず、幅広く使われている野菜で、料理の脇役に徹して主役を引き立ててくれたり、他の食材と合わせて、デザートやソフトドリンクにもなるとても便利な野菜です。

そんな人参を使って作るヒトサラは、素材の特徴を最大限に引き出した、人参の冷製スープです。

もっとみる
ホワイトアスパラのフランドル風で春を満喫

ホワイトアスパラのフランドル風で春を満喫

本日紹介するのは、北フランスの国境に接する国・ベルギーのフランドル地方の名前がつけられている料理、ホワイトアスパラのフランドル風のご紹介です。

フランスではフランス産のホワイトアスパラは6月23日まで味わえます。

ホワイトアスパラを美味しく調理するポイントは皮をしっかり剥き、茹でる際の塩分濃度と茹で時間。

調理のポイントをおさえておけば、柔らかくて繊細な食感と心地よい甘みを味わうことができま

もっとみる
春のおもてなしフレンチ・野菜のテリーヌ

春のおもてなしフレンチ・野菜のテリーヌ

本日紹介する料理は、11種類の野菜を使って作るゼラチン不使用の野菜のテリーヌです。

家庭で作るにはちょっと面倒で調理工程も多い料理ですが、作り置きできるので、おもてなし料理にピッタリの料理です。

日本のフランス料理では定番の前菜ですが、フランスでは野菜のみでテリーヌを作ることはとても珍しく・・・いやレストランで提供されることは、ほぼないに等しいです。

フランス料理の伝統と技術をリスペクトしな

もっとみる
野菜の甘み・香りが広がるバターライス

野菜の甘み・香りが広がるバターライス

本日はバターライスのお話です。

過去の記事で紹介したローストチキンの作り方と一緒に、丸鶏の中に詰めた付け合せとしても、栗と合わせてバターライスのレシピを紹介させていただきました。

炊きあげた栗のバターライスは、仕上げに丸鶏の中に詰めて鶏肉の内側から滲み出てくる鶏のエキスと味わう事を狙ったため、水分は水で炊いています。

前回の記事で紹介した鶏もも肉のクリーム煮の付け合せとしてもバターライスを添

もっとみる
インゲンの食感はシャキッと食感派?それとも柔らかい派?

インゲンの食感はシャキッと食感派?それとも柔らかい派?

フランスで沢山の人に一番好かれている野菜は、生産量・品種・消費量が多く、調理法は無限にあるとと言っても過言ではないジャガイモだと思います。

どんな食材とも合わせやすく、料理の付け合せからメイン食材としても活躍の幅はとても広い食材。

安価で世界中どこでも、どんな料理にも使われているジャガイモは愛されるべき食材のひとつだと思います。

そんなジャガイモには及びませんが、通年フランス人が料理の付け合

もっとみる
濃厚でも夏にぴったりの白いガスパッチョ!

濃厚でも夏にぴったりの白いガスパッチョ!

本日はスペインのガスパチョのお話です。

ガスパッチョと聞くと一般的にトマトを使用して作るガスパチョが想像できますが、今回紹介する白いガスパッチョはトマトを含め、色とりどりの夏野菜は使用しません。

過去の記事で紹介させていただいたガスパチョは、フランスの黄色いトマト【トマト・アナナス】を使用して黄色いガスパチョを紹介させていただきましたが、今回紹介させていただくのは白いガスパチョになります。

もっとみる
夏のズッキーニとローカルな山羊チーズ

夏のズッキーニとローカルな山羊チーズ

本日はズッキーニのお話です。

夏に旬を迎え夏野菜の代表として知られいますが、フランスでは安価で通年購入することができる野菜です。

安いもので1kgあたり1.5〜2€くらいのお値段です。

日本ではフランス料理やイタリア料理の食材としてよく知ら、南仏料理の煮込み料理であるラタトゥイユには欠かせない食材です。

胡瓜のように細長く緑色が一般的な形と色ですが、フランスのマルシェには同じく細長く黄色い

もっとみる