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私の愛する野菜料理

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ひたすら野菜料理を紹介するシリーズです。
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食欲が蘇るカリフラワーの丸ごとロースト

食欲が蘇るカリフラワーの丸ごとロースト

本日も家庭でも作れるレシピの紹介です。

食材はカリフラワーです。フランスでも通年購入できる野菜で、レストランから家庭料理で、ピューレにしたりポタージュや、ときにはピクルスとしても活躍してくれる野菜です。

フランスでは葉っぱがついた状態で約2キロ程の大きさが一般的で、スーパーやマルシェで3ユーロ前後で購入することができます。

寒い時期に食べる印象があるかもしれませんが、春から初夏にかけても旨味

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旬の春野菜を2度美味しく・アスパラのタルト

旬の春野菜を2度美味しく・アスパラのタルト

本日はフランスでも旬を迎えたアスパラを使って作るとっても簡単なアスパラタルトを紹介します。

写真のアスパラは屋外マルシェで1束、約500g前後で7.8ユーロで購入できた細めのアスパラです。

毎回ではありませんが、マルシェだからといって、必ずしも新鮮で良い食材が揃っているとは限りません。案外スーパーで購入した方が良い食材を購入しやすいこともありす。

4月中旬にもなればアスパラのシーズンが終わる

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ファラフェルは満足感最強の中東コロッケ

ファラフェルは満足感最強の中東コロッケ

本日紹介する料理は、ひよこ豆を使って作る中東の料理ファラフェルです。

見た目は日本で親しまれているコロッケに似ていますが、お肉は使わず、ひよこ豆をすりつぶしてハーブと香辛料をたっぷり入れて練り上げて作る料理です。

中東で、ポピュラーな料理ですが、様々な食文化が行き交う、フランスでもとても身近な料理の一つです。

ピタパンやトルティーヤにたっぷりの野菜と一緒に挟んでサンドイッチのように食べること

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ケークサレはフランスの定番お惣菜ケーキ

ケークサレはフランスの定番お惣菜ケーキ

本日紹介するのはフランスで親しまれているお惣菜感覚のケーキ、ケークサレです。

野菜とチーズをたっぷり入れた、カレー風味のしっとり生地の中に、かぼちゃやひまわりの種なども入れて心地よい食感もくせになるレシピです。

冷凍保存もできるのでレシピは分量を多めに組み立てています。

1・野菜のコンポートの準備
まずは甘みと旨みのベースになる野菜のコンポートから作り始めます。玉ねぎはみじん切りにします。

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【玉ねぎの本気】フランス・セヴェンヌ産の甘旨スウィートオニオン

【玉ねぎの本気】フランス・セヴェンヌ産の甘旨スウィートオニオン

皆さんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか?
もうすっかり秋ですね。

本日の食材は玉ねぎなんですが、フランスの玉ねぎの中でも、一定の期間しか出回らない特別な玉ねぎを紹介します。

フランス南部はセヴェーンヌ産のスウィートオニオンです。

辛味が少なく、苦味は全くない、生のままで食べても楽しめて、そして加熱することで柔らかく、甘みと旨みが際立つ旬の食材です。

何世紀もの間、栽培方法は変わらず8月

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記憶に焼き付くマッシュルームのスープ

記憶に焼き付くマッシュルームのスープ

本日紹介するレシピは是非皆さんにも作っていただきたいマッシュルームのスープです。

キノコの旨味と香りを引きだす調理方法で、びっくりするぐらいおいしい本格スープの作り方を紹介します。

このマッシュルームのスープは、私達夫婦の結婚披露宴でも出席者の皆さんに味わっていただいた思い出のレシピでもあります。

披露宴料理6品を僕自身がレシピ提供して、ホテルのシェフのご厚意に甘えて再現できた料理の1つです

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憧れから三ツ星の王道へ・赤パプリカのムース

憧れから三ツ星の王道へ・赤パプリカのムース

本日紹介する料理は赤パプリカのムース・トマト水のジュレのレシピの紹介です

今回紹介するレシピのオリジナルは、一昔前に日本のフランス料理界で有名となり広く認知された前菜料理の一つでした。

僕世代のフランス料理に携わっている人であるならば、この料理が生まれた背景と2人の料理人の名前を知らない人はいないはずです。

1980年代、まだまだ日本人にとってフランスが色々な意味で遠かった当時、料理人に限ら

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日本の風土と日本人の知恵が生み出したトマトの冷製パスタ

日本の風土と日本人の知恵が生み出したトマトの冷製パスタ

本日紹介する料理はトマトの冷製パスタです

加熱しないで作るトマトソースと、細くて心地良い食感のカッペリーニの相性は、蒸し暑い日本の夏に絶品パスタ料理として活躍してくれます

一度茹でたパスタを冷水で冷やしてから、ソースと絡めて仕上げる冷製パスタ

季節に合わせてうどんやそば、そうめんといった麺類を一度茹でた後、氷水で冷やしてから食べる食文化のある日本では、パスタも冷やして食べる調理方法があり、今

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ジャガイモのテリーヌ

ジャガイモのテリーヌ

本日の食材はジャガイモです。

ジャガイモをたっぷり使って作る熱々でも、冷ましてから冷たい状態でも美味しい、ジャガイモのテリーヌの作り方を紹介します。

美味しく作るポイントは、甘みと旨味を引き出した玉ねぎのコンポートと、じゃがいもをスライスする厚みです。

1:玉ねぎのコンポートまずはジャガイモのテリーヌ甘みと旨味を作ってくれるたまねぎのコンポートから調理します。玉ねぎのコンポートは今回のレシピ

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食欲が蘇る人参の冷製スープ

食欲が蘇る人参の冷製スープ

本日の主役となる食材は人参です。

人参の旬は春から初夏にかけてと、秋から冬の間の年に2回ありますが、通年購入しやすい野菜です。

料理のジャンルに関わらず、幅広く使われている野菜で、料理の脇役に徹して主役を引き立ててくれたり、他の食材と合わせて、デザートやソフトドリンクにもなるとても便利な野菜です。

そんな人参を使って作るヒトサラは、素材の特徴を最大限に引き出した、人参の冷製スープです。

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ホワイトアスパラのフランドル風で春を満喫

ホワイトアスパラのフランドル風で春を満喫

本日紹介するのは、北フランスの国境に接する国・ベルギーのフランドル地方の名前がつけられている料理、ホワイトアスパラのフランドル風のご紹介です。

フランスではフランス産のホワイトアスパラは6月23日まで味わえます。

ホワイトアスパラを美味しく調理するポイントは皮をしっかり剥き、茹でる際の塩分濃度と茹で時間。

調理のポイントをおさえておけば、柔らかくて繊細な食感と心地よい甘みを味わうことができま

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変色・熟しすぎたアボカドだって美味しいヒトサラに大変身

変色・熟しすぎたアボカドだって美味しいヒトサラに大変身

こんにちは、Ichiです。

クリーミーで濃厚なアボカドって美味しいですよね。

アボカドは好みの大きさや形にカットしてオリーブオイルと塩、そして変色を防ぐために少量のレモン果汁と合わせるだけでも、シンプルで手間かからない美味しい食べ方ですよね。 

アボカドは空気に触れると、アボカドに含まれている酵素の働きにより変色しやすい食材であることは、皆さんもよく知っていることだと思います。

レモン果汁

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春のおもてなしフレンチ・野菜のテリーヌ

春のおもてなしフレンチ・野菜のテリーヌ

本日紹介する料理は、11種類の野菜を使って作るゼラチン不使用の野菜のテリーヌです。

家庭で作るにはちょっと面倒で調理工程も多い料理ですが、作り置きできるので、おもてなし料理にピッタリの料理です。

日本のフランス料理では定番の前菜ですが、フランスでは野菜のみでテリーヌを作ることはとても珍しく・・・いやレストランで提供されることは、ほぼないに等しいです。

フランス料理の伝統と技術をリスペクトしな

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野菜の甘み・香りが広がるバターライス

野菜の甘み・香りが広がるバターライス

本日はバターライスのお話です。

過去の記事で紹介したローストチキンの作り方と一緒に、丸鶏の中に詰めた付け合せとしても、栗と合わせてバターライスのレシピを紹介させていただきました。

炊きあげた栗のバターライスは、仕上げに丸鶏の中に詰めて鶏肉の内側から滲み出てくる鶏のエキスと味わう事を狙ったため、水分は水で炊いています。

前回の記事で紹介した鶏もも肉のクリーム煮の付け合せとしてもバターライスを添

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