雑記


・雨の音で目が覚める。洗濯物を取り込まねばとの意識で重たい身体を起こしてベッドから飛び出す。晴れているうちに取り込んでおけばよかった。「雨で洗濯物を取り込む」これだけのことで自己肯定感が下がることなんてあるのだ。取り込んだ途端に雨が止んだ。

・外から人の声が聞こえる。笑い声が聞こえる。うるさい。うるさい。とてもうるさい。心がダメージを受けていく。



・理解されないことは恐ろしいのでそれが勘違いだとしても相手の理解の形に合わせて自らを変形させてしまう。その技術だけが段々上手くなっていき、元の形がどんなものだったかなんて忘れてしまった。



・私たち人間はいずれ死ぬ。死ぬことができる。だからこそ私たちは自殺するのかもしれない。もし人間が死ねない生き物ならば自殺はできない。死の可能性がその身体に宿っているからこそ私たちは自殺できるのである。



・私たちが無価値なわけではない。無価値だと思わされているのだ。苦しいのではない。苦しめられているのだ。私たちは「正常」を刷り込まれながら育っているので「異常」に対して敏感なのである。正常を設定することによって異常になるのだ。価値を設定することによって無価値になるのだ。



・太宰は「世間というのは、君じゃないか」と言ったけれど「世間というのは私自身じゃないか」とも思うわけです。何かと自己批評する言い訳を世間と言いたがるのです。その発言の責任を取らないために世間と言いたがるのです。そうやって私の首を私自身で絞めてしまうのです。



・私は社会の普通のレールを歩いてきたのでその道を外れた今、努力してそこに戻れたとしても周りからは「さすがだね」と思われるだけで、やっぱりレールの上が幸せの形だと証明してしまうような気がしている。他の人からどう思われようと私が幸せだと感じることも大切だけど、他者に幸せそうだと思われることで相手の幸せの選択肢を増やすことも大切だと思う。

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