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岸田首相、OECDで基調演説へ…フランス・ブラジル・パラグアイ歴訪スタート

岸田首相は1日、フランス、ブラジル、パラグアイを歴訪するため、政府専用機で羽田空港を出発した。2日はパリで開かれる経済協力開発機構(OECD)の閣僚理事会開会式で議長国として基調演説を行うほか、マクロン仏大統領と会談し、安全保障協力の強化を確認する見通しだ。

首相は1日午後(日本時間2日午前)、フランスに到着する。首相は出発に先立ち、同空港で記者団に、OECDでの基調演説について、「ルールに基づく自由で公正な国際経済秩序を構築し、強化する取り組みを主導していくことを訴えたい」と語った。生成AI(人工知能)に関するイベントでは、AIの規律と活用の両立に向けた国際枠組みの創設を表明する予定だ。

マクロン氏とは昼食を取りながら首脳会談を行い、自衛隊と仏軍の連携強化策やウクライナ情勢などを巡って意見交換する。

 ブラジルのルラ・ダシルバ大統領とは3日午前(同3日午後)に会談する。ブラジルは今年、主要20か国・地域(G20)の議長国で、ルラ氏とは11月のG20首脳会議の成功に向けた協力を確認する見通しだ。

 パラグアイではサンティアゴ・ペニャ大統領と会談する。パラグアイはブラジル、アルゼンチンなどと構成する関税同盟「南米南部共同市場(メルコスル)」の今年上半期議長国だ。日本とメルコスルの経済連携協定(EPA)の締結交渉開始に向けて前進するかどうかが焦点となる。

 首相はブラジル、パラグアイ訪問を通じ、新興・途上国「グローバル・サウス」との連携を重視する姿勢を打ち出す考えだ。

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