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【詩】せせらぎ

静かに机に向かう


私は、打つ


一応都会の中心のビルの片隅


私は机に向かう


ジャズが流れている


ノラ・ジョーンズぐらいしか知らない


今、何人の人たちが私と同じように


虚しさを感じているであろうか


何も潤っていない


何も熟していない


この都会の空間で


何を創造するというのだ


心は騒音で一杯だ


机の向こうの廊下は冷たく静かだ


ノラジョーンズではない誰かの歌声が聞こえるだけ


私の机は暗闇に消える


これを書いたら少し騒音が収まった

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