本好きなんて名乗るのはおこがましいかな
小さい頃から文章を読むことが好きだった。絵本から始まって説明書、パンフレット、大人の雑誌等々活字があるものは何でも読もうとしていた気がする。小学校に上がっても新学期に国語の教科書が配布されると、勝手に読み始めていた。
今そんな話をすると自慢話の様に思う方もいるかもしれないが、小さい頃はそれが当たり前で何も不思議のないことだった。だが長じて他人に話を聞くと小さい頃に活字ばかり追っている子供はどうやら特殊な部類に属するらしいということを知ってしまった。
そして今、小さい頃あんなに本が好きだったのだから、さぞや勉強家になったかというとそうでもない。小さい頃の読書体験からさぞや良い文章を書けるようになったかというとそれも違う。
そうしてみると何者にもなっていない自分が「実は小さい頃から良く本を読む子でした」等の原体験を語るのはおこがましいことなのかもしれない。だからと言って読むことはやめないが。
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