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100日後におでかけする大学院生【#67】私なりの痛みのない自傷行為

こんにちは。おでかけ志願者のちゃんたです。

今日は、希死念慮と密接に関係している自傷行為について書こうと思います。

身体的な自傷行為についてではありませんが、苦手かもしれない方はご遠慮ください。

自傷行為とは、リストカットをはじめとする自分で自分のことを傷つける行為のことを言います。自傷行為は、自分の心の中にある不安や抑えきれない感情を処理するために、言葉で表出せずに処理しようとする方法として取られます。

出典:大阪メンタルクリニック 梅田院


自傷行為とは、医療用語では身体的に自分自身を傷つけることを言います。
そういう意味では、これからお話しする行為は厳密には自傷行為に当たらないかもしれません。

なぜなら私の行う自傷行為は、精神的に自分で自分のことを傷つけるものだからです。

その行為とは『友人のSNSを見ることです
主にインスタグラムの場合が多いです。

なぜこれが自傷行為と呼べるのか、うつの経験がある方なら少し分かるかもしれません。

インスタグラムの投稿、特にストーリー機能では絶えず友人たちのキラキラとした日常が垣間見えます。

仕事、趣味、旅行、美味しそうな食事、アフタヌーンティー、他人からのプレゼント…。

当たり前ですが、みんな生きることが楽しくて仕方なさそうです。

その一方で自分はどうでしょうか。
大学もバイトも休み、一日中ただ横たわりながら自分を責め続けるだけの日々。
趣味も食欲も全ての楽しみを失い、消えたいと望むだけの日常。

自分とまったく正反対の友人たちの様子を見ていると、当然ながら負の感情で頭がいっぱいになります。

特に、学会の時期は大変でした。
適応障害と診断された週にあった国内の学会を、私は休んでしまいました。

美味しいものが多い県での開催で、打ち上げを楽しみに皆んなで半年前に頑張って抄録を出しましたが、私だけ行けませんでした。

そして学会期間中、研究室メンバーのインスタグラムで打ち上げの様子や、研究モチベーションが上がったという投稿を見てしまいました。

当時の私は、これまでの人生で一番頭がおかしくなるほど苦しみました。

そんなに辛くなるのならば、見なければいいじゃないかって?

それは、リストカットしている人に
『痛いのが分かっているなら、切らなければいいじゃないか』と言うようなものです。

自分が傷つくことが分かっているのに、SNSを見てしまう。というか、傷ついてもいい、傷つきたいとさえ思って、見てしまう。

まさに、精神的な自傷行為です。

何度ログアウトしても、アプリを消しても、
最終的には見てしまう。やめたくても、やめられない。苦しむのが分かっているのに、見ずにはいられないのです。

こんな調子では、海外学会の際にはもっと大変なことになるぞ、と思った私は策を考えました。
どうにかSNSを見れる状態にあれば、おそらく私は見てしまう。ならば、見れない状態にしてもらおうと考え、研究室メンバーに「私のことをブロックしてくれ」と頼む荒技に出ました。

この策は見事に功を奏し、私はなんとかその期間を生き残ることができました。


もしかしたら、私と同じように友人のSNSで苦しんでいる方がいるかもしれません。

「自分が見ない」ことが困難な場合には、「相手が自分に見せない」ようにしてもらうのも一つの手ではないでしょうか。

「ブロックしてくれ」なんてかなりの荒技かもしれませんが、自分の命を思えば容易いものです。
うつから回復したら「ブロック解除して」と言えば大丈夫ですよ。きっと。


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