タレントのブランディングについて考える -#ラウール くんのブログに寄せて-

2022/11/26、ジャニーズwebのブログ『すの日常』にラウールくんの投稿がありました。

https://www.johnnys-web.com/s/jwb/diary/detail/179734?ima=4517&cd=490#diarid179734

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有料コンテンツなので詳細については言及しませんが、この日のブログには大学進学当時18歳のラウールくんが、ジャニーズ事務所と“自分の意思で”面談をしたことがかなり詳しく記されていました🍀

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いきなり話が逸れますが、まず、タレントの雇用形態について書いていきます📝
多くのタレントは、所属事務所と「専属マネジメント契約」を結んでいます。
これは雇用契約ではなく委任契約。
つまり、タレントの多くは「個人事業主」です。
タレントは所属事務所の社員ではありません。
収入は給与ではなく報酬。
※事務所や個人によって例外はあると思います

所属事務所はタレントをマネジメントするにあたって、どういうジャンルで、どういう個性を伸ばして売り出していくか?を考える必要があります。
決め方は事務所の方針やタレントの資質によりさまざまですが、ビジネスとして考えた時に何を最良と判断するか?という視点を持っているので、必ずしもその決定はタレント本人の意向とは一致しません。
それは優しいとか冷たいとかとは別次元の話。

一方、タレント側からの視点で見ると本来タレントは個人事業主なので、あくまでもビジネスとして自分の意志を所属事務所に伝えた上で、お互いが納得する道を見つけるべきなんですよね🤔
所属事務所の言うことを聞く聞かないの話ではなく、そもそもそのための専属マネジメント契約だから。

ただもちろん、仕事の好き嫌いで話してしまってはそれは単なるワガママになってしまう。
きちんと戦略的・理論的に伝えてお互いがwin-winになるよう「交渉」する必要があるんだと思います🤲

つまり、自分で自分のブランディングを構築するということ。
企業に所属する立場からすると一見自由に感じますが、それは同時に自分で責任を負うということでもあります。
言い換えると、最終的に自分で責任を取らなければならない立場なら、ブランディングの手綱は自分で持っているべきということでもあると思います。
タレントにとってブランディングは生命線だから。

例えば一般企業で言うと、目指すべきゴールがあって、そのゴールに至るための長期的な戦略があって、フェーズごとに細かくブレイクダウンされて目標が設定されていたりします。
社員は同じゴールを目指してそれぞれの役割を全うしていくし、それぞれの目標に到達したかどうかが評価指標になります。

個人事業主はキャリア形成という意味でそのロードマップを自分自身で作る必要があって、評価は報酬。
それを理解しサポートしてくれる事務所とマネジメント契約を結んで、共に歩んでいくのが一番幸せなんだと思います😌

と、ここまで書いてきましたが、これはあくまでも委任契約という形態に基づいた理想論。
タレントより事務所の力が圧倒的に強い日本の芸能界で、これをできる人がどのくらいいるのか。
特にジャニーズ事務所は非常に特殊で、これまでにも一般企業だったらきっとこういう判断をするだろうという予想とは真逆の判断を目の当たりにするなど、理解に苦しむことが多々ありました。

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さて、ラウールくんです。
ラウールくんは時々、インタビューなどで「ビジョン」の話をしてくれます。
(私が知る限り、彼は15歳の頃からこのワードを使っていました)

11歳でジャニーズ事務所に入り、少年忍者としての活動を経て15歳でSnow Manに加入し、16歳でCDデビュー💿✨
さまざまな活動をする中で、将来のビジョンが明確に定まったのかもしれません。

冒頭に書いたブログに話を戻すと、ラウールくん本人が綴った事務所との面談は、見方を変えれば“要求”ともとれるような驚きの内容でした。
しかし、何とラウールくんは、その自らが望む形を事務所サイドに受け入れてもらったのだそうです。

なぜ若手のワガママと拒絶されなかったのか?
想像でしかありませんが、その希望が通ったのは、他でもないラウールくん本人がマネジメント契約を結ぶ所属事務所に対して、個人事業主としてきちんと戦略的・理論的に伝えてお互いがwin-winになるよう「交渉」したからではないかと推察しています👏

「夢はでっかく持って」だけど、きっとその道のりはマネジメント側も納得できるものだったんだろうと想像したり😌
そして、それだけの資質があることを認めてもらえたからこその異例の対応なのではと、どんどん妄想が膨らむ☺️

そして正直、本人から語られるこの一連の話は、私が想像するジャニーズ事務所像とはかなり違っていました。
内部のことというのは、外からは見えないものなのだと改めて気付かされました。

ラウールくんは自分自身のことを「策士」と言うけど、それはただただ圧倒的知性の成せるものだと思います🥹
その時その時でビジョンを定めて、表ではアイドル・エンターテイナーとしての姿を崩さず、裏では驕らず腐らず多くを語らず、でも着実にゴールに向かって進んでいく。
なんて格好良い人なんだろう✨

例えばラウールくんは毎回東京ガールズコレクションに出演してオリジナルのパフォーマンスを披露していたものの、2021年9月まではその模様はアーカイブ化されていませんでした。
しかし、2022年からはネット上に映像を残せるようにと自ら関係各所に働きかけ、結果、アーカイブが残せるようになったことを2022/3/23の『すの日常』でさらりと綴っていました。

そのアーカイブがこちら💁‍♀️(宣伝w)

この素晴らしい動画がこれまで消されることなくYouTube上に残せているのも、ジャニーズ事務所の従来のセオリーからしたら本当に画期的なことだと思います👏
そして更に私がとても嬉しかったのは、それぞれの概要欄にスタッフクレジットが細かく載っていること。
自身の作品に携わるプロフェッショナルな方たちへのリスペクトが垣間見えて、胸がいっぱいになりました🥹

開いていない扉を無理矢理こじ開けようとするのではなく、開けることを諦めてしまうのでもなく。
頭を使って、周りの力も借りて、きちんと筋道を立てて、しかるべき場所から鍵を見つけて鮮やかに扉を開いていく🗝
そして扉を開いて初めて、オーディエンスである私たちにさらりと教えてくれる。

自身のブランディングを人任せにせず、自ら構築して切り拓いていくその姿。

本当にスマートで格好良い人です✨
心から尊敬しています✨

エンターテイメントを愛する一ファンとして、推したちの自己実現・幸せなキャリア形成のため、ラウールくんが新しいロールモデルになることを願ってやみません🥹

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そして、2023/1/15 p.m. 12:00。

突如、ラウールくん個人のInstagramアカウントが公開されました。

ユーザーネームの末尾には「sn」「j」の文字。
言うまでもなく「sn」はSnow Man、「j」はジャニーズを意味していると思われます。
ラウールくんの覚悟、そして配慮は想像して余りあるもの。
これ以上言葉になりません🥹
こういうところも本当に聡明だなと思います🥹

このtweetに書いた通り、個人のポートフォリオをオンライン上につくることは、あくまでもスタートライン。
アカウント公開直後から分刻み秒刻みで増えていくフォロワーの数を何度も何度も確認しながら、この数がどうかラウールくんの未来の後押しになりますようにと願わずにはいられませんでした🤲
(一晩明けて開設から約一日経った2023/1/16 a.m. 11:00現在、フォロワーは何と77.6万人!すごい注目度🥳🎉)

Snow Manのお兄ちゃんたちが次々とブログを更新して、末っ子の挑戦を喜んで応援している姿もとても微笑ましかったなぁ🥰
超強力で心強い後押しですよね✨

最後に、昨年、ラウールくんのパリコレデビューを知った日に私が投稿したtweetを貼って終わりにします!

ラウールくんを応援できて幸せです🍀

以上です!