見出し画像

リリスと向き合った1ヶ月の話〜“元キャバ嬢”から”現役ホステス”になりました!〜

こんにちは!

右手が頭骨神経麻痺によって使えなくなって2週間。週2〜3回の整骨院での電気治療とリハビリの甲斐あって、今こうして少しだけならタイプができるまで回復してきました。


というわけで、リハビリがてらに今夏の終わりから秋の入り口にかけて起きた「自分自身の内側の変化」について、備忘録的に振り返っていきたいと思います。



水星逆行で浮き彫りになった体からの本音


タイトルでちゃっかりカミングアウトがしてあるのですが、実は「元キャバ嬢」を売りに占い師活動していた私ですが、この度10月から港区某所で週に一回の現役ホステスになりました!

とはいっても、結構キャバクラに近いお店で、スナキャバっぽいところです。


こうやって書くと、数年ぶりに復活したかのような雰囲気ありますが、実は対面鑑定デビューをした今年の2月からすでに港区某所でガールズバーで働いていました。

自宅は千葉県内なので、毎週金曜日の赤羽店やアリオ川口店での鑑定が終わった後にお店に移動して出勤をしていますが、お仕事自体は占いのお仕事と同じくらいか、むしろそれ以上に楽しいです。お酒が好きなので。


ただ、そんな私にもこの夏に変化がありました。

「早く辞めたいな」

ガールズバーは店内のお客様が少ない時には外に出てキャッチをやるのですが、外に立っている時にふと気がつけば独り言呟く自分がいたんです。

自分で自分に驚きつつも、ちょうど水星逆行中だったことに気がついて深掘りしようと思ったのが始まりでした。


初めは、「この仕事が嫌になってしまったのか」と思ったのですがそうではないことはすぐにわかりました。卓につけば楽しいのです。

でも、間違いなくどこかが叫んでいる。心から聞こえるけどそれは心の声ではなくて、代弁のように聞こえたんですね。

翌朝、足と腰がバキバキになり動けない自分がいました。悲鳴をあげていたのは体だったのです。


ガールズバーは立ちっぱなしです。19歳から夜の仕事をしていて、ガールバーの歴が一番長いのですが、さすがに20歳そこそこのあの頃は行けていても、出産を経験したアラサーの体にはきつい。

ですがお客様にはわからないし、お仕事の性質上その手の経歴(結婚している、出産しているなど)は知られないようにしないと行けませんから、痛みを堪えて頑張ってるのが辛くなってしまったのですね。


本音に従った途端に暴れ出した私のリリス


そこでガールズバーは卒業する決意を固めて今に至るのですが、その間の期間は1ヶ月。この1ヶ月の間に私はとことんリリスと向き合わされました。


私はずっと、人生の中で胸に抱いていた感情がありました。

「元夫と結婚する前に別れて、歌舞伎町や六本木に挑戦していたらどんな人生だったかな…」と。

物心ついた時にはもうティーン向けのファッション雑誌を読んでいて、中学生の頃の憧れは「小悪魔アゲハ」のモデルさんたちでした。

でも夜のお仕事を始めたきっかけは、「自分がやりたいから」ではなくて結婚する前に同棲していた当時の元夫が自宅警備員になったことがきっかけで、あまり良い動機で始めたものではなかったのです。

そしてそうかと思えば娘を授かったりして。


今思うと、本音に従わなくても(潜在意識的に)願っていたやりたいことは勝手に叶ってしまうというか、やる流れになってしまう。

ただし、出したものが返ってくる世界だから、ピュアな「やりたい!」というエネルギーで動いた時とは大きく結果が違ってしまうのだと、今なら思います。


そして、結局のところ本音は抑圧されたままで納得していない存在が私の中にいました。それが、獅子座のリリスです。

「ハイランクで有名な大箱店に挑戦したい」と。

どうせ働くなら銀座、六本木、歌舞伎町などの有名なキャバ嬢さんがいるエリアで、大型のゴージャスなお店で働いてみたい!という感情がぴょんぴょんキャピキャピし始めるのです。

「リリスは自分のじゃじゃ馬ポイント」と聞きましたが、まさに。一度沸き起こるとなかなか鎮まらない。純粋無垢なエネルギーなのです。


リリスの通りに動いた結果、人生初の挫折で月が泣く


そんな感じで、リリスが黙っていられないようだったので行動してみることにしました。


基本的に夜のお店は、面接と同時に”体験入店”と言ってお店の雰囲気をチェックできるのですが、やはりそこは夜のお店ですから”お店が求める容姿レベル”に達していなければ面接の時点で帰されてしまう厳しい世界です。

そんなことはもう重々承知していたのですが、いかんせん過去に私が在籍していたお店は郊外や下町などのエリア。

「もちろんハイクラスなビジュアルは嬉しいけど、人柄採用」というお店ばかりでした。そのおかげで嫌な思いをすることもなく、このお仕事が大好きに思えるまでになったのです。


というわけで、この手の夜のお店で体験入店まで漕ぎ着けない「面接落ち」を経験したことがなかった私。

有名ラウンジ、高級クラブ出身のママが経営するミニクラブ……チャレンジしたお店は全て玉砕。面接で帰される始末。リリスの願う通りに動いたら、人生で初めて挫折を味わうことになったのです。


でも、リリスはじゃじゃ馬。そう簡単に納得してくれませんでした。けれどリリスの言う通りに動けば動くほど今度は「月」が泣き出します

「今まで自分がしてきた努力は大したことなかったってこと?」とあまりにも自分らしくないウェットな自分が顔を出すように。

完全に「いじめっ子のリリス」と「いじめられっ子の月」と言う構図が自分自身の内側に出来上がっていました。


リリスを飼い慣らすヒントは「MC」にあった


リリスと月のせめぎ合いは、自分にとって不必要に体力もメンタルも消耗するものとなりました。

「いい加減、このままで良くない」

と感じて改めて、自分自身のホロスコープを読み直してみました。


<MC蟹座>と言う文字列に、ふといろんなことを思い返しました。


繁華街ではなく、郊外や下町のお店でうまく行っていた過去。

私は一般的なイメージのような「同伴や本指名の数をノルマ的にこなす」のではなくて、自分を応援してくれる方との時間を大切にしてきた接客スタイル。


ある時自分を指名してくださるお客様が一気に増えた頃に、初めて二組のお客様が同じ時間にご来店された時がありました。いわゆる”指名被り”と言うやつ。

本来であれば、売上をたくさん立てるためには必要で、意図的に被らせては上手に付け回してもらうことが稼ぐためには効率的なんですね。


夜のお店ではよくあることなので(時々怒る方もいますが…)基本遊び慣れているお客様は気にされない方が多い指名被り。その時のお客様も二組とも、怒ることなく付け回しの度に「いってきな〜」って送り出してくれていました。


ですが私はこの時に、どうしようもないくらい心が痛くなりました

別にルール的には悪いことは一切ないし、お客様も怒ってるわけじゃなかったのに「二度としない」って心に決めたことがありました。


もちろん、効率的ではないので初めは悩むことも多かったですが、それでも最終的にはそのお店で売上1位2位を争うキャストになったんです。

当時のお客様はみんな口を揃えて「ねるちゃんだから通ってる」って言ってくれていたんですね。


そして私のMC蟹座は、蠍座キロンとタイトにトライン

損得勘定や効率重視よりも「愛を持って接すること」「1対1の関係性を深めること」が私の仕事スタイルの中では一番大切であることを改めて感じたんです。

もちろんリリスの願う最高に煌びやかな世界に憧れはあるものの、「今世の私には必要のない世界だったのかもしれない」そう感じた途端、リリスからの声は小さくなり、いつもの日常が帰ってきたのです。


受け入れた瞬間に起きたハッピーサプライズ


そうして、私は平常心を取り戻した後に現在のお店に面接に行きました。

2回の面接落ちをくらってすぐだったので「これで落ちたら笑えんな…」とちょっと自信喪失気味で挑んだのですが、あっさり体験入店に。

港区某所で、人出の多い街ではあるもののお店自体の規模は小さくスナックのような気さくで気軽に楽しめる雰囲気もありつつ、キャバクラの要素も詰め込んだ今回のお店。


おとなしくなったはずのリリスが「結局こんなもんなんだね」なんて小言を言い出しかけたのですが、それも束の間。

お店の雰囲気にも慣れてきた頃にやってきた二人組のお客様につかせていただいた時。先輩キャストの方がスタッフに付け回されるタイミングで場内指名をもらっていました。

私はとりあえず体験なので様子見していたところ、なんと「そのままおってや!」とお客様の方から声をかけていただいて、そのあと3本ほどシャンパンをおろしていただいたのです。

数時間前まで自信喪失で面接に向かっていた私が想像もしてなかったストーリーでした。


さらに、本入店を決めて次の週にまた出勤した際に店長から突然

「先週のあのお客さん、ちょっと前まで通ってくれてたんだ」
「けど気に入った子がいなかったからか、しばらく見てなかったんだよね」「で、先週久しぶりに見たなと思ったらあんなポンポン使ってくれてビックリしたよ〜」

と、新たなサイドストーリーを見せられ、確信に変わりました。


”正しい方に動けば、向こうから勝手にラッキーはやってくる”


毎週金曜日にしか出られていないのでまだ数回ほどの出勤ですが、出勤すれば今までいたお店よりも断然いい待遇・環境でお仕事させてもらえていつも満足度が高いです。

先輩キャストの皆さんやお店のスタッフさん、お客様みんなが素敵な方々ばかり。今のお店にしてよかったなって本当に思います。


もちろん憧れはあるし、なかなか消えるものではないけれど「憧れだけでは食っていけない」のが仕事でありそれが現実。

どんなに憧れていたとしても、元々生まれ持った素質とチグハグする世界線であれば歪みが起きて当たり前で、長続きもしません。


それに、今回感じたことは「正しい方に動けば、向こうからラッキーは勝手にやってくる」と言うこと。モノ・コト・ヒト、全てに言えることです。

今回のように仕事であれば、ホロスコープに書かれているように動くことで、そこに”ご縁”はあるんです。それも向こうからやってくる。

やっぱりホロスコープは偉大である、と痛感。


最後に


この世界に賛否両論あるのは承知の上で私はこのお仕事が好きです。金星や海王星が強いからと言うのもありますが天職だと思ってるし、誇りに思ってます。

占い師としての自分も、ホステスとしての自分も、そしてそれ以外の普段の私も、私は私のことを全部まるっと愛しています。


これからは、今回の経験も活かしてMCの知識を深めたいって感じたし、何歳まで現役で水商売できるかわからないけど、まずは私自身が日々鍛錬の中で実験・検証したりしたことをいつか形にしていきたいなって思ってます。

(夜職や営業職の女性向けのコンサル的なこととかやってみたいなって思ってたり!)



てなわけで、ここまで書いて執筆してみて意外といけることがわかったので今後はぼちぼちnoteも復活したいと思います。


今回も最後までお読みくださりありがとうございました!


この記事が参加している募集

この経験に学べ

今後も執筆に勤しんで参ります。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!