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カナダに来た!⑪ 大きな挑戦⇒玉砕

私は焦っている・・・
もともとあわてんぼうの性格で、すぐに結果を出したがるし、熟考する前に行動に移すことも多い。それで、うまくいく時もうまくいかない時も(^_^;)
とにかく早く話せるようになりたいと思っている私。同じレベルのクラスには、私よりはるかに流暢に話せる(そう見えるだけかも)人がたくさんいるからだ。まぁ、実際にヨーロッパ人や中南米の人の方が、しゃべる量が多いし、細かい間違いを気にしないようだ。
 しゃべれない、しゃべれない、と思っていれば、しゃべれないよな・・・
自分の思考が現実を作り出しているとよく言うけれど、きっと今の私の状態は、まさにそうなんだろう。カナダに来て、まだ数週間なんだから、そんなに早く満足いくように話せるわけがないのに、あわてんぼうの私は、何かしなくては・・・と思い、知り合いに教えてもらったToastmasters(英語が第二言語の人やネイティブでも仕事などで人前でスピーチをすることが多い人などが訓練する場:世界中にあるらしい)というコミュニィに連絡をし見学に行った。今思うとよく行ったよな・・・と思う。
 もちろん行く前に、私の状況を伝え、まだ英語に慣れていないがご迷惑にならないかと聞くと、中級レベルなら大丈夫だと言われたので、勇気を振り絞って行った。バンクーバーのダウンタウンのビルの中にあるきれいなワークスペースに行くと、オンラインも含めて7人の方々が集まっていた。
 私は、見学だから、ただ聞いていればいいかと思いきや、みんなの前で、自己紹介と途中の感想を求めらた。自己紹介はできるにしても、感想は・・・だって、スピーチ担当の中国人とインド人の方々は、第二言語とはいえ、とても流暢に話していたからだ。うわ~すごい!と思って少し頭が真っ白になったのもあり、スピーチの内容の半分も理解できなかったからだ。
しどろもどろになり・・・何を言ったかよく覚えていない。ただ、顔が真っ赤になり、変な汗が出てきたことは覚えている。しかも、最後にまた、見学しての感想を求められたのだ。こりゃ、だめだ。今の私には、まだ早い。
それでも、一生懸命聞いてくださった方々。
 カナダは移民が多い国。第二言語として英語を話す人はたくさんいる。私が思っているほど、聴いている方にしては、完璧な英語でなくても、どうってことないのかもしれない。
 でも、私としては、言いたいことが口から出てこず、きっとめちゃくちゃな文法で話しているだろう自分が恥ずかしくて恥ずかしくて・・・
この壁を乗り越えなくては、きっと前へ進めないのだろう・・・
この壁は高そうだ・・・
 その後、この集まりを運営している人からもメールが来ない。後で、詳しいことをメールするって言っていたのに、きっと私のことを場違いのところに来た身の程知らずの日本人だと思っているのだろうな・・・と悲観的になった。結局、私は、次の週の集まりに参加することをやめた。前日にメールで、「まだ早いと感じたので、数か月後にまた考えたい」と伝えた。
 しかし、よくよくメールをチェックしてみると、前々日に、彼からメールが来ていたのだ。「また、会えるのを楽しみにしている。この集まりが、あなたのお役に立てることを願っている。是非、次回も来てください。」という内容だった。あ~((+_+)) このメールを先に読んでいたら、私の間違った思い込みをすることもなく、次回も参加していただろうに・・・
 ”間違った思い込み”というのは、恐ろしいものだ。どれだけの間違った思い込みをして、いろいろなチャンスを逃し可能性をつぶしてきたのだろう・・・考えるとむなしくなる・・・が、が、人生に起こることはすべて何かしら意味があることで、未来の幸せにつながっていると思い込んでいる私は、「このコミュニティに参加するのは、今ではない」というメッセージなのだろうと思うことにした・・・


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