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【節約生活#557】準備に時間をかけることは現代の贅沢

 趣味で節約生活をはじめてみた。
 健康的で文化的な生活をしながら節約をするというルールで挑戦している。

多すぎるから質が低いし満足できない

 節約について、お金でも時間でも何でも言えることであるけれども、多すぎるから質が低くなる。だからなかなか満足できる水準に達成ない。……そうして、もっともっとと量を求めてしまう。
 そしてお金も時間も足りなくなり、心身に余裕を欠く。
 心身の余裕のなさはミスや判断の誤りにつながり、ますますお金も時間も減っていく。
 負のスパイラルである。

 時間の使い方について、昔の自分もそうであったが、ギリギリまで試行錯誤を繰り返したり、新しいものを取り入れたりしていた。
 昨日の仕事でもそういうタイプの人が、打ち合わせの直前に資料を探し出し、打ち合わせの時間が遅れるだけでなく、結局資料なしに打ち合わせをはじめて不備もあった。それがドミノ倒しに開場の時間が遅れるという自体まで引き起こした。

 現在は情報過多である。多すぎる上にどれもが重要そうに見せかけてくる。
 機器も発達して痒いところにすぐに手が届く。しかし、例えば、資料の枠の丸みが情報の中身の重要性を変えると思っているのだろうか?

 物もあふれている。「最新」や「付加価値」があたかも最善の選択を迫るようにみせかけている。それで物をたくさん買ったとして、その商品を大事にする時間や手間はどれだけ取れるのだろうか。
 ひとつを長く大事に使った方が、自分の物ひとつに満足する時間を集中的に使える。

 物も情報もあふれていると、時間も手間も余計にかかって、ひとつひとつのクオリティやパフォーマンスが下がる。結果的に満足度は下がり、外部にもっともっとと求めることになる。

準備に時間をかける

 節約生活をはじめてから、仕事だけでなくふだんの生活にも準備に時間をかけるようになった。

 忙しい現代では、準備ができること自体が贅沢である。誰もが時間が足りないので、準備をする時間をとること自体が贅沢なのである。

 家事がいくつかたまっている場合は、項目と順番を少し書き出しておく。そして瞑想をせめて10呼吸分はする。すぐに手を付けずに心身を落ち着かせるだけでパフォーマンスはかなり異なる。
 仕事も基本的にはどうようの手順をとる。無駄を省くとコアな仕事に集中でき、準備に時間をかけられる。そうしてパフォーマンスはあがって、満足度も異なる。

 何より時間に追い立てられることが減る。
 順便に時間をかけられることは現代の贅沢になりつつある。

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