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2022.4からchako330booksとしてオンラインのみのブックショップをopenしました。 https://www.chako330books.com こちらでは本の紹介及び映画、展覧会などの感想を書いています。

最近の記事

絵本 木仏

図書館で目に留まり、なんとなく手にとって読んでみました。 もう絶版なんでしょうね、検索してもこれしか出てきませんでした。 一昔前だとこういうテイストの絵ってたくさんあったなぁ、って思うんですが、めっきり減ってしまった気がします。 改めて見ると、歳のせいもあるのか、いいなぁ!と思いました。 お話の内容は、まぁシンプルなんですが、とても身近に仏さんがいて、そういう宗教観念があって、自然と手をあわせる。 そういうのが、本当ここ20年近くですっかり失われてしまったんじゃないかなぁ、

    • 企画展 水俣病を伝える

      特別展のついでのつもりが、時間を取って見ることとなりました。 導入がよかったですね。 教科書、ビンゴ、私の世代でした。 今の教科書にはどう載っているのかなと気になりつつも。 まず、水俣の自然にグッと引き込まれます。 それを見る限り、過去にそんなことあったのかな、って思えてしまうほど。 自然の力強さと、それにかまけて忘れてしまう人の愚かさも感じつつ、だからこその語り部。 かつて、そこで何があったかを伝えることの大切さ。 しかし、その工場で働いていた家族を亡くした人にとっては、語

      • 絵本 ゆうぐれ

        とても優しい絵本やなぁ、と思いました。 絵柄もそうですが、とても柔らかくて穏やかな時間が流れています。 優しすぎるとちょっと切なくなるのは私だけでしょうか。 幸せが詰まってるなぁ、と思うのです。 それと同時に、いろんな家のことも思ってしまう。 なんだろう、こればっかりは性格なのかな。 絵本って面白いですよね。 改めて、こう書き出してみると、自分の特性に気づくというか。 圧倒的な穏やかさと柔らかさを前に、自分の欠けというか影というか。 それもまた感じるというのかな。 こういう

        • 絵本 ペンギンのクライブ

          そうよな笑、って思う絵本です。 いや、もうシンプルに。 しあわせ?いや、まぁふつう。 って思っている人は、やっぱ、そう、何かを得て、やったゾー!!!ってその一瞬は思っても、いや、けど、やっぱね、って。 私もそういうところが大いにあるので。 わかるわぁ。 って感じです。 特に内容があるわけでもないけれど、まぁ日常の大どんでん返しなんてそうそうなくって、こうやって日常が続いてくんだな、って。 それが決して良くもなく悪くもなく、けど、ある意味幸せでもあるな、とも思うんです。 特に

        絵本 木仏

          展覧会 ブルーナ絵本展

          こちらも日常に浸透しすぎていますね。 けれど、やっぱり原画を見てみると、また読む姿勢が変化しました。 昨日までだったんですけれどね。 またどこかで巡回するのかなぁ、とも思いつつ。 原画を見た時の感想は、 え?これが原画?どうやって描いてんの?? というのが正直なところ。 だって、線がキレイでブレがないというかな。 手描きされている作家さんの原画とかだと、アナログな修正が施されてたり下書きの線が見えたり、鉛筆で線を書いてから着色、とか、あるんですが、まぁ修正は多少あったとはい

          展覧会 ブルーナ絵本展

          絵本 5ふんだけちょうだい

          もう、これ、わかるわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!! って絵本じゃないですか、お母さんお父さんなら。 ほんまにね! 私は夜、5分だけでいいから、ちょっと静かに自分の机に座って、なんてことないことをしたいんですよ。 出来た日には、もうなんかそれだけでリフレッシュできてる。 けれど!その5分が難しい!!! 娘も寝るの遅めやし、寝かしつけの時にもついつられて寝てしまうし、布団からまたよいしょと外出たら、散らかってるしちょっとでも片付けようかなって気持ちが先に出てくるし

          絵本 5ふんだけちょうだい

          展覧会 リサ・ラーソン展

          行きたいなぁとは思っていたけれど、なんせ公共交通機関だとなかなかどっこいしょがいる場所で、行けなさそうだなぁなんて思ってたら、連休中にたまたま近くを通りかかり、行けました! 見応えありましたね。 彼女の作品をちゃんと見るのは初めてかも。 いつの間にか日常に馴染んでいたんだなぁ、ってことを実感。 それもすごいことですよね。 そんな彼女の作品たちは、、 家に置きたい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!! って、そんなスペースないんですよ。 もう、ごっちゃなので、我が家。 け

          展覧会 リサ・ラーソン展

          絵本 なんていいひ

          こんな日を久しく過ごしてないなぁ、と思います。 あの、トトロでのあんな家で、庭と外の境界線がないようなお家での過ごし方、のような。 外と繋がっているような空間でこそ過ごせる時間があるだろうな、とか。 こんな日を過ごしたことがあるような、ないような。 それがいつだったのかなんて、わかんないんですけれど。 なんか懐かしさもありつつ、こんなにご機嫌で自然を感じながら一日過ごす日なんてのが久しくないなぁ、って。 思いました。 キャンプとか行ったらこんな感じだっけな、、。 なんか、小

          絵本 なんていいひ

          絵本 おひさまわらった

          やっぱり好きなんですよねぇ、。 なんだか、きくちちきさんの絵は野山そのものが息づいてる感じを受けます。 幼稚園の年長さんに引っ越した団地は、隣に野山がまだあって、子供達で探検しに行ってたんですよね。 その時の感覚が、すごい思い起こされます。 その経験がない子供にとってはどうなんだろう。まさに娘がそうなんですが。 ずーっと大切にしたい感覚が、ギュギュギュギュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと入ってるんです。 本当、忘れたくないですね。 大事にしたい。 そのことを思い出させてくれる絵本って

          絵本 おひさまわらった

          絵本 かげ

          女の子の空想が現実になり得たようなところで、本当の現実に戻ってくるものの、空想であるあちらの世界は息づいてる。 子供は境界があまりなくて自由だからこそ、行き来も自由にできるよな、とか思っちゃいました。 小さい頃って、案外、別の世界がすぐ横にあって、行き来している感じがあったと思うんですよね。その時の感覚を思い出しました。 スージーさんはそれを忘れずに今も持ってるからこそ描けたのかな、とか。 どんどん空想が広がっていくと、パラレルワールドのように、すぐそこに本当にあるような気

          絵本 かげ

          絵本 のいちごそうはどこにある

          The絵本!って感じの、可愛らしい絵本ですが、なんてったてサイズ感と絵がとてもいいです。 お話し自体は特にオチもあるにはあるけれど本当に子供目線の優しいお話し。 悪い人が出てこないし、感情の起伏があるわけでもなく、ひたすら優しい。 そうして、絵がまた可愛い。 こんな可愛くて優しい絵本、もうめちゃくちゃ久しぶりに読んだんですけれど、ってくらいに。かと言って、他に思い当たる絵本もぱっとは出てこないポンコツ脳なんですけれどね。 そうしてサイズ感。持ち歩けて、手馴染みもいい感じ。

          絵本 のいちごそうはどこにある

          展覧会 光と遊ぶ超体験型ミュージアム 魔法の美術館

          展覧会なのかな?イベントなのかな?とも思いつつ。 娘と京都市内で時間をつぶすことになり、一人なら、ねぇ、本屋とか喫茶店とかでいくらでも時間はつぶせるんですが、子供がいると、彼女の満足度を上げないとまともに歩いてもくれない。 ということで。 何か子供向けのイベントがないかな、で探していたときに見つけたのがこちら。 高島屋のページを載っけようと思ったら、うまく載らなかったのでこちらから。 私も楽しめるかもなぁ、と思って何気なく行ったんですが、いや、めっちゃ時間つぶせました。し、

          展覧会 光と遊ぶ超体験型ミュージアム 魔法の美術館

          絵本 かぞくのヒミツ

          ちょっと息抜きに、クスッと笑える絵本です。 そういえば、私も小さい頃に、 この母は実は別の人がなりすましてるんじゃ•••?? って疑心暗鬼になったこと、あったなぁ、ってのを思い出して、余計に。 まぁ私の場合は寝起きだからというわけではなく、母の気分の上下の落差が激しかったからなんだろうな、とは今になって思うんですけれど。 娘にもそう思われてないかなぁ、と思ったり。 やっぱり親子なのか、母に似て、なんか急にズドーンって落ちたりすることがあるんですよね。そんな時の受け答えは、多

          絵本 かぞくのヒミツ

          展覧会 junaida展

          行ってきましたjunaida展。 いやぁ、すごい、すごい集中力やなぁ、。 って、毎回、こういう細かい絵を描く人に対しては思います。 ほんと、すごい。 いぃーーーーーー!!!!!ってならずに、徐々に姿をあらわしていくのがとても楽しいのかなぁ、とか想像しながら。 個人的なお気に入りは第2展示室でした。 円形の室内に、絵が所狭しと並べられていて、音楽がかかっている。 インスタレーションのようで、それを見てたらいつの間にかその世界に引き込まれていて、気づいたら、え、入口と出口って別

          展覧会 junaida展

          絵本 ミツバチたち

          蜂は苦手なんですが、なんとなくそんな季節だし、で読んでみました。 季節は巡り巡る。蜂たちは毎年のように同じことを繰り返す。それが生きることだから。そんな日常が、当たり前でなくなっている昨今だからこそ、愛しく大切に感じる。季節ものの絵本にはそういう役割というか意味合いがあるなぁ、って思うんです。 ミツバチが減っている、と、この絵本はアメリカの作家さんのものなので、日本ではどうなのかな、とも思いつつ。減ってるんでしょうね。昔より見なくなった気がします。それよりも、大きい蜂、ブン

          絵本 ミツバチたち

          絵本 じかんをまもれなかったクマのはなし

          とても好みなお話しです。 昔の人は短命だったからこそ生き急いでいたのか、生き急いでいたからこそ短命だったのか、どっちなんだろう、とも思いつつ。 まぁ寿命が伸びたのは間違いなく文明の発展があったからなんでしょうけれど。 そういう発展があったからこそ、価値観も変わっていくのは当然なのに、まだ、生き急ぐのが良しとされる部分もあったりして。 それを改めて考えさせられるし、一生懸命なクマの結末にほっこりします。 何を大事にするべきか。 それは人それぞれ違うし、社会の決められたペースに

          絵本 じかんをまもれなかったクマのはなし