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個人でできるダイバーシティ理解へのススメ。たくさんの人を知り合い自分の個性を知ろう。

建築家の植松千明です。

私の主宰している事務所では
「ダイバーシティの促進に建築から提案し続ける」をミッションとしているのですが、少し前まではダイバーシティって何?いまさら?とかって本気で思っていました。しかし、一歩踏み込んで理解すると見える世界が変わってくると素敵な言葉として使わせていただいています。

ダイバーシティといっても意味がとても広いので、よく言われている「女性活躍」に着目して今日は書いてみたいと思います。

これまた「女性活躍」とたくさん言われているけれど、本当はよく分からないという方が99%なのではないでしょうか。
私自身も「女性も働かないとだよね」くらいにしか思っていなかった1人です。


オススメな考え方

社会での女性活躍の正しい捉え方は、言葉の通り女性が活躍することはもちろんですが、女性をはじめとする今までとは違う属性(性別や文化など)の人をチームにいれて新しい可能性を見出し、会社や組織を強く成長させていくチャンスを手にしていく機会と今では私は理解しています。

女性活躍、さまざまな方をチームに取り入れている会社や組織が強いことは国際的に見てデータとして出ています。だから、中々上手くいかないと思っている時には女性を雇用したりチームにいれることはチャンスなのかもしれないです。
日本は、ジェンダーギャップ指数が156カ国中120位で男女違いから生じる格差が他の国に比べてもあり、先進国としては目立っていると言われています。そのような話からも「不平等さをなくさなくては!」となりがちなのですが、これは改善や可能性を見つけるチャンスとも捉えるといいとも考えれます。

女性活躍を通した本当の目的は、違う視点を取り入れること、相互に向上し合える関係性を目指しながら新しい可能性を探るということです。つまり、男性優位にできている社内構造で男性と同じ結果を求めるのは勿体ないということです。新しい視点を取り入れることは、女性の雇用に限らず、他分野・スタートアップ企業との協業などに取り組まれる企業が多いのも同じ理由です。女性経営者の会社に、設計業務、デザイン監修、コーチング、コンサルティング、秘書業務、事務作業、広報、福利厚生サービスなどを外注で頼んで女性をチームに巻き込んでいくというやり方も会社を強くしていく一つの方法と考えられます。経営者や管理職の皆さまが、将来的に雇う女性の活躍する場をしっかりと見ておくというのが非常に大切であるとも考えます。

自分自身の体験から思うこと

冒頭に述べたミッション「ダイバーシティの促進に建築から提案しつづける」をミッションを掲げていると、勘違いされることが本当に多いことに驚きます。

女性活躍、ダイバーシティ(多様性)などの本質が伝わっていないことの多さに驚いたことをきかっけに、【ダイバーシティ=「新しい可能性」】であることを伝えていくようになりました。

自社の説明をしているととりあえずピンクのものを提案されがちで、女性らしい優しい設計をしている設計事務所と認識されがちなのですがそうではありません。

今まで、建て主になることが割合として少なかった女性経営者だからこそ発注できる建物があるのではないかと考え、相乗効果を期待して女性向けに設計を行っているのです。女性経営者が届けるサービスであるからこその建築設計を目指しています。

私も元々男性が多い職場やで長く働いており、工事現場に常駐していた経験もあります。雇う方も雇われる方も一緒に働く方も皆、大変なのだろうなという場面に何度も出くわしました。実際、男性のみなさんがどう対応していいか分からず困ってらっしゃいました。重たいものを持てないときには本当に申し訳ないと思いました。

私もなるべく職場や環境に合うように変化しようと努力していました。
「よくあの女性は男性ばかりの職場で上手くこなしている」という話を聞いてくたびに落ち込み、いつの間にか上手くできるのが正解と考えるようになっていました。そもそもその考え方が誰も得をしていないと後から気付きました。それからは、能力を示し、能力を評価してもらえるように、建築分野の中でも自分にしか出来ないことは何かを考えはじめたらだんだんと仕事をするのが楽になりました。

今日からできるダイバーシティ、多様性への理解のススメ

女性部下を持った方、これから女性を雇おうと思っている方、今日からできることは何かを少し書いてみたいと思います。

オススメは、「とにかく今までとは違う環境の方に会う、つながる」ということです。

とにかく今までと違う人と会わないと「自分が人と違う」ということを認識できません。違う属性のコミュニティに参加してみる、SNSをはじめてみる、SNSでいつもとは違う人をフォローしてみるだけで世界は変わるのではないでしょうか。めんどくさいかもしれないですがそれだけで事業が加速につながる、キャリアアップする可能性を秘めていると思えば…!

まだまだありますが次の機会にご紹介ができたらと思います。

最後に、ダイバーシティで一番恩恵を受けるのは…

最後に、ダイバーシティ、多様性という観点でみると一番変化が大きいのは意外にも男性ではないかと感じています。

同じ男性でも違うニーズを秘めているのではないかと思いはじめ、リサーチしはじめると出てくる量に驚きの毎日です。大きな可能性を秘めているこの時代の流れに多くのチャンスをつかむ方がいると日々の業務からも感じており、特に建設業界は可能性しかないのではと感じています。

共に可能性を探っていけたらといいなと日々思いながら過ごしています。

最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。

もっとこの話の続きを聞きたいという方へ

現在、顧客の多様なニーズにどう対応していいか分からない企業様に向けて【ダイバーシティコンサルティング】実施中です。建築に関すること、プロダクト開発からセミナー・ワークショップ実施中です。ご興味がある方は、こちらからお問合せください!



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