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男心が全くわかっていなかったのかもしれない…。

私の学生時代はモテてなかった…。
そう思って今の今まで生きてきた。

そんな私に1本の電話がきた。
そんなお話をしようと思う。

とある夕方、実家の母親から電話がきた。

◯◯君って子、知ってる?
なんか同窓会をしたいからって電話がかかってきたよ。

えっ?
知ってるも何も、名前を聞いて驚いた。当時死ぬほど好きで追いかけ回した男の子だったからだ。

以前も書いたが、私の男の趣味は変わっていた。
「ふつう」ではない男が好きだった。

とりあえず、◯◯君の電話番号を聞いたから、かけてあげて!と母親に言われ折り返してみた。

「久しぶり〜元気?」と話してみると…
当時、「ふつう」でないと思っていた男の子が、なんと!!

かなり「ふつう」になっていた笑

私は当時かなりの押せ押せの女で、バレンタインにも逃げ回る彼に、半ば強制的に押しつけて帰るような女だった。

気持ち悪いくらい積極的な女だった。

ただ、その男の子が好きな女の子は、私の親友だった。それはそれは、清楚な女の子だった。

ちゃぼはちのことは、2番目に好きや!と、恐らく遠回しに振られていたであろうその言葉にも気づかずに…

脳内お花畑の私は、2番目の女なんや〜と、いつも浮かれていた。

そんな私のもとに、30数年ぶりに突然電話をしてきた男。2番目に好きだと言う失礼な男。
それが、ブラックホール君だ!
鼻の穴がなんとも特徴的な男の子だった。

そんなブラックホール君が、私に同窓会をしたいと電話をかけてきた。

「他の女子に電話かけてみた?」と、何気に聞いてみたら…

俺、ちゃぼはちに1番会いたかったから、ちゃぼはちにしか、かけてない。

ちょっと待てー!
一瞬ドキっとするようなセリフを、サラッと言うなよ。

どう考えても、あんたは私のこと好き違うかったやん!それなのに、30数年ぶりにいきなり電話してきて、なんちゅーセリフ。

こら!落ち着け!ちゃぼはち!

一瞬ドキっとして、脳内完全に小6になってる場合ちゃうぞ!
鏡見ろよ!完全におばはんやから笑

ほんま、一瞬!ほんと一瞬、ちびまる子ちゃんばっか見ていたマヌケな小6に戻ってしまい、両思いだったのか?とか勘違いしそうになった私をお許しください。

とにかく、同窓会をしたいと言うブラックホール君の願いを叶えてあげたいとは思い、連絡先を交換した。

しばらく思い出話に花が咲いた。

すると…ブラックホール君が色々思い出話をしてくれた。

S君て覚えてる?と聞かれ、幼なじみのS君覚えてるに決まってるやん!と話をする私。

じゃぁ、S君がちゃぼはちのこと好きなんも気づいてた?と言われ…

はっ?へっ?
はあぁぁーーーーー!
いや、ごめんなさいやけど、どういうこと?言うて。

今の今まで、モテた事ないし、人笑かしてなんぼの世界で生きてきた私のことを、好きな奴おったんか?言うて、ブラックホール君に聞き返した。

すると…

ちゃぼはちって、めっちゃ鈍かったんやな〜。隠れファン結構おったんやで。

ちょっと待って、ちょっと待って下さいね。
落ち着け落ち着け。

鼓動が激しいぞ。

こら!うぬぼれたらあかんでー!
多分やけど、モテてないはずや。
でも、何やらブラックホール君は記憶力がすこぶるいいことを、自慢してくる。

そして、私はなかなかの忘れん坊さんだったみたいで、ブラックホール君の思い出話についていけない…。

でも、もしもよ。
ブラックホール君の言うことが仮に本当やとしたら…少しだけモテていたとしたら…

私は男の子の気持ちがまぢで、わからん。全然わかってなかったと言うことになる。

あの当時の男の子達。
考えたら、今の息子と大体同い年やねん。
私は小6の男の子達の気持ちを、何一つわかってなかったことになる。

とにかく色んなことを聞きすぎてパニックになった。

30数年ぶりに勇気出して、連絡してきたブラックホール君には感謝している。
そして、当時知らなかった男の子達の気持ちを教えてくれてありがとう。

やねんけど、なぜに今なん?

どうせならよ。
もうちょい、はよ教えて欲しかったやん笑

まぁ、とにかくだ。
私は男心というのが、わかっているつもりで全くわかっていなかったのかもしれない。

それがなんだかショックでもある1日だった。

男の子が好きなタイプは、女の子らしい可愛らしい子だけ。大人しい子がモテると思いこんでいた。そこからかけ離れた私。男女問わずよく喋りおもろいもん大好きな私は、恋愛圏外だと信じていた。モテない私は、モテる男の子を好きになってはいけないと思っていた。だから、モテない子ばかりを探し求めて好きになっていた。ただ、私を好きだったらしいSくんは、当時かっこよくて、モテる子だったのだ。

惜しいことをしたのかもしれない笑

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