緑ウタの教科書 [CS予選Best8が徹底解説]
はじめまして。あるよし(@ch_aruyoshi)と申します。
先日、Twitterで緑ウタのサンプルレシピを投稿したところ、想像以上の反響を頂きました。
実際に練習を進めていったところ、緑ウタにはCS2023 3on3 Automnのチーム構成に組み込んでも良いレベルのパワーを感じました。
そこで、自分たちが緑ウタを使ううえで考えたことを、記事としてまとめてみました。
下記に当てはまる方は、こちらの記事を読んでいただけますと緑ウタの理解が深まるかと思います!!
上記に当てはまらない方も、私たちの思考過程を見ることで、なにか新しい発見もあるかと思いますので、無料部分だけでも読んでいただけると嬉しいです!
今回は、いつも一緒に練習をしている五代と共同で執筆しています。
「お前ら誰やねん」と思われるかと思います。私も五代も、2023年5月に開催されたCS2023 3on3 SpringでBest8に入賞しております。
その他にも、非公認CSやフラッグシップの優勝経験もあります。
華々しい経歴ではありませんが、ワンピースカードゲームの基礎的な知識は身についているかと思います。
さて、早速ですが、下記の流れで解説を進めていきます!!
1. デッキリスト
デッキリストを目的としている方もいらっしゃると思うので、先にリストを公開します。
Filmが大半を占める緑ウタにおいて、デッキリスト自体に大きな価値があるとは思えなかったため、無料公開とさせていただきます。
リスト以上に、緑ウタ自体の考察とカードの採用理由などに注目していただきたいです。
「2. 緑ウタの価値考察」を読んでいただいたうえで解説を行いたいため、詳細は「4.カードの採用理由」にてお話させていただきます。
2. 緑ウタの価値考察
デッキ構築を進める前に、緑ウタの価値を整理することが不可欠です。
勝利を掴むには、デッキの特長を強化し、弱点をカバーすることが必要です。そのため、デッキの強みや弱みを明確にすることから解説を始めます。
■ 強み
緑ウタの強みを一言で表すと、「リソースに差をつけるリーダーデザインと、採用可能なパワーカード群との間に強いシナジーがあること」だと考えています。
この強みを構成する要素を、「リーダー効果起因の強み」と、「採用カード起因の強み」の2つに分けて説明していきます。
[リーダー効果起因の強み]
緑ウタは、リーダー効果によって毎ターンカードを1枚供給してくれます。
この効果は、自分の手札・盤面の状況に関わらず使用していけるため、動きの再現性向上に貢献してくれます。
また、2023年10月現在のONE PIECEカードゲームにおいて、リソースを直接提供するリーダーは限定的です。これが他のリーダーにはない、緑ウタの際立った特徴と言えるでしょう。
さて、ここで、類似する強みを持つ青黒レベッカと比較して、この強みを深掘りしていきましょう。
青黒レベッカとの比較項目として、「サーチ対象の広さ」と「コストの行き先」の2点を比べていきましょう。
1.「サーチ対象の広さ」 → 緑ウタがやや劣っている
ドレスローザとFilmのカードプールの違いによるギャップです。
サーチ対象が実用に足るスペックであるかは、サーチを主軸にするデッキの根幹に関わる重要な要素です。
客観的に見ると、ドレスローザのほうが幅広く強力なカードが揃っており、この点は青黒レベッカに劣っていると言えます。
ただし、ドレスローザほどとは言わないまでも、Filmのカードプールにもそれのみでデッキを構築できるだけのカードは揃っています。
以上のことから、青黒レベッカと比べて差別性のある強みとは言えないまでも、緑ウタでも十分競争の土台には立てている状態といえます。
2.「コストの行き先」→ 緑ウタが明確に勝っている
効果起動コスト分のドンがアタックに割り振られるかの違いです。
緑ウタはリーダーのアタックに1ドンを割り振ることで効果を起動させます。この特性によって、効果を起動するだけで自分のリソースを増やしつつ(+1)、相手のリソースを削る(-1)ことが自然に達成できます。
一方、青黒レベッカは効果起動にそのまま1ドンを割り振ってしまい、相手のリソースを削る動きにはなっていません。
このように、緑ウタは、4弾環境の覇者である青黒レベッカと比べても遜色ないリーダー効果を持っており、独自の強みを持っていると言えます。
[採用カード起因の強み]
前述の通り、緑ウタのようなリソース獲得系のリーダー効果は、サーチ可能なカードの種類によって強さが変化します。
緑ウタが運用することで真価を発揮するカードにはどのようなものがあるでしょうか。早速見ていきましょう。
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