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C14ドラッグストア初入店

農場の一日が終わり、帰り道に少し寄り道をしました。目的地は、例のドラッグストアです。当時、日本にはまだ多くなかったドラッグストアに入るのは初めてで、少し緊張していました。店の中は何でも屋のような雰囲気で、郵便局も兼ねているようでした。ちょっと小太りで親しみやすそうなおばちゃんが出てきました。すでにヨーロッパで4ヶ月過ごしているので、挨拶には慣れています。目で会釈をしました。

イングランドの農場でアルバイトしていた時にお世話になったドラッグストア兼郵便局のおかみさん

お目当てのクッキーと紅茶、全粒のオートミールパン、お米も手に入れました。旅行者かと尋ねられたので、近くの農場で夏の間だけアルバイトをすることになったと答えました。おばちゃんは、日本からのアルバイト生は初めてらしく、何でも聞いていいと言ってくれました。早速、日本に手紙を出したいので、アエログラムを数枚欲しいと尋ねると、すぐに出してくれました。アエログラムは、ハガキと封筒が合体したようなもので、ハガキよりもたくさん書けて、封書よりも安い料金で出せる簡易封書です。切手は既に封筒側に印刷されています。数ヶ月間はここにいるので、明日ボスに住まいとして貸してもらっている家の住所をきちんと聞いて、日本の家族に連絡しようと思います。4枚ほど購入しました。

外に出ると、高緯度のイギリスの夏の夕方は長く、やっと陽が傾いてきました。気がつかなかったけれど、今日は相当歩いたようで、家に戻ると急いでシャワーを浴びました。お腹に牛乳とパンを流し込み、ベッドに倒れ込みました。外には、シンとした闇が広がっていました。


補足情報:イングランドの田舎にある郵便局とドラッグストアが一緒になったお店について

イギリスの田舎には、郵便局とドラッグストアが一体となった店舗が多く見られます。これらの店舗は、小規模なコミュニティにおいて重要な役割を果たしています。以下に、いくつかの特徴を紹介します。

  1. 多機能店舗: 郵便局とドラッグストアが一体となっているため、郵便サービスだけでなく、日用品や薬品の購入も一箇所で済ませることができます。これにより、地域住民は必要なものを一度に揃えることができ、非常に便利です。

  2. コミュニティの中心: こうした店舗は、単なる買い物の場にとどまらず、地域の人々が集まり交流する場でもあります。地元のニュースや情報を共有する場としての役割も果たしており、コミュニティの結束を強める一助となっています。

  3. 個人経営の温かみ: 多くの場合、こうした店舗は家族経営で運営されており、店主や従業員との温かい交流が魅力です。常連客との信頼関係が築かれており、顔なじみの客が気軽に立ち寄る場所となっています。

  4. 歴史的な建物: 特に田舎の店舗では、歴史的な建物を利用していることが多く、外観や内装に趣があります。古き良きイギリスの雰囲気を感じられるのも魅力の一つです。

  5. 便利なサービス: 郵便局としての基本的なサービス(手紙や小包の送付、切手の販売など)に加え、ドラッグストアとして医薬品や健康食品、化粧品なども取り扱っています。さらに、銀行業務を行う店舗もあり、現金の引き出しや振り込みも可能です。

イギリスの田舎に訪れた際には、こうした店舗に立ち寄り、地元の雰囲気を感じながら買い物や交流を楽しんでみてください。きっと素敵な思い出になることでしょう。


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