3DCGアーティスト・枯々 光
初めまして!
この度、CGCOSMOSを開設させていただきました。末永涼馬と申します!
CGCOSMOSの設立の目的は、様々なCGクリエイターが持つ独自の考え方やマインド、エピソードに触れることで、CGを仕事とする上で悩む方やこれからCGを仕事として追求したい方々に新たなアイデアとインスピレーションを生み出す場所を提供することです。また私は、CGCOSMOSを通じて、クリエイターコミュニティを育み、共に成長する場所を築きたいと考えています。
ですので、今後のCGCOSMOSでも、CGクリエイターへのインタビューを通じて、個々のクリエイターがCGの道を選んだきっかけや考え方、マインドなどを深堀りし、発信していきたいと思っています。
また、私が記事を書くのが初めてなので、初めは読みづらいと思いますが、
私の方も精進して参りますので、末永くよろしくお願いいたします🙇
では早速、CGCOSMOSの第一号を飾るのは
🥁🥁🥁(ドラムロール…)ダンッ!
3DCGアーティスト・枯々 光(かれがれ・ひかり)さんです!
自己紹介
--まず、枯々さんについて教えてください。
枯々 光(以下、枯々):最近ちょっと肩書きに迷っているんですよ。(笑)
フリーランスで3DCGアーティスト兼講師をしている枯々 光です。
最近では、初心者用のBlender講座のコンテンツを作りそこで講師としてお仕事をしていたり、ローポリモデルの制作、MVといった映像関連の制作を中心に幅広く活動しています。
CGを始めたきっかけ
--CGを始めようと思ったきっかけのエピソードなどお伺いしたいです。
枯々:もともと、自分はバンド活動を中心にやっていたこともあり、音楽方面に対する熱意が高かったので、CGに初めから興味があったというよりその真逆でCGに興味が全くない方でした。
しかし、前職の福祉系のお仕事を辞めるタイミングとコロナの時期がかぶってしまい「外部での活動も難しい。どうしよう」と悩んでいた時に、ある一人のクリエイターさんがBlenderで作っていたグリースペンシルの水彩画の立体モデルと出会い、そこからCGを知るようになりました。
当時の自分のCGのイメージは「トランスフォーマー」といったリアルよりのイメージだったので、CGってこんなにも柔らかい表現ができるのかと衝撃を受け、そこから「これてどうやってやるんだろう?」と疑問を持ち始めたことがCGを始めたきっかけです。
インスピレーションをもらうもの
--CG作品を作り出す上で、インスピレーションをもらうものはありますか?
枯々:最初の方は、アニメやイラストからの影響を受けていました。
最近だと、よくペーパークラフトの作品を見ています。
--ペーパークラフトですか。
枯々:ペーパークラフトの作品てめちゃくちゃディティールの詰め方もしっかりされている作品とかあったりして、すごく参考になるんですよ。
しかも、ペーパークラフトも平面の紙一枚から立体として作り出しているので、
これてCGでいうUV展開と似てるんです。だから、最近自分もペーパクラフトのキットを買ったりして実際に作品を作ることで、「CGだったらこうなるな」とか考えることでインスピレーションをもらっています。
ターニングポイント
--3DCGアーティストとしてのターニングポイントはありますか?
枯々:CGの技術面も上達してきたなと感じてきた頃から、Twitterのアカウント等を作ったりして実際にCGの仕事をもらおうと動き出したのですが、それでも中々仕事を取ることができない状態が続いていました。
この時に、「技術だけでは、食べていくことが困難な世界なんだ」という現実を知りました。そこから、そういった現実を知り、自分は技術面以外のところも学ぶようになりました。たとえば、「他の人はどうやって仕事をとっているの?」だったり「自分が仕事をとっていくには?」といったものです。こういった技術面以外のことを勉強するようになり、CGを仕事とすることに対する意識が変わったことが、3DCGアーティストとしてのターニングポイントだと思います。
--なるほど、では講師としてのターニングポイントはありますか?
枯々:まだ、自分がCGを始めてから半年くらいの時に、知人からCGを勉強したい子がいるからその子にCGを教えてほしいと言われたんです。その時は、まだ教える経験もしたことなかったし、3DCGアーティストとしてもまだ経験が浅かったのですごく不安だったんですが、何かきっかけになるかもと思い、その頼みを受けることにしました。
そこからは、自分も初めての経験だったので、わからないことは必至こいて調べながら教えるみたいな感じで大変でした。
でも、最終的にはその人から「枯々さんの教え方すごいわかりやすかったです!」て言われ、自分は人に教えることができるんだと思ったんです。
ここから、「教える」を仕事にしていきたいと思い始めたことが、講師としてのターニングポイントだと思います。
マインド・考え方
--現在や意識が変わった際から、大事にしていたマインド・考え方はありますか?
枯々:「人との繋がり」を増やしていくための行動ていうのは大切にしています。
というのも、CGを仕事とする上で技術だけではダメだと気づいた時、一人でやっていくことの限界があると思ったんです。そこでこの限界をどう引き延ばしていくかって考えた時に思いついたのが、CGクリエイターだけに限定せず色んな人たちと話して1人では気づくことがなかったていう考え方などをインプットしていって、さらにそれを自分の活動でアウトプットするというような方法でした。その方法を見つけ出してから、今でも「人との繋がり」を増やしていくための行動というのは大切にしています。
失敗した経験
--これまでの活動を通して、失敗したなていう経験はありますか?
枯々:講師としてルーティーンワーク的な教え方をしてしまっていたことです。
まだ始めたての頃は自分の教え方のスタイルも模索しながらしていたので、自分の方ばかりに意識がいってしまっていました。結果として、受講者に対して、彼らの個々のニーズやスタイルに合わせた教育を提供することができておらず、彼らへの配慮が不足していたことに気づきました。
しかし、この失敗の経験のおかげで、受講生たちの個別ニーズを尊重し、それに合わせた教育方法を提供することの重要性を私は学ぶことができました。
今では、受講生一人ひとりに焦点を当て、個々それぞれにあった学習講座を提供できています。
作品を作る上での自分ルール
--作品を作っていく上で、自分ルール的なものはありますか?
枯々:デザインの段階から作品のコンセプトのイメージていうのが、作品のシルエットとして掛け合わされているかという部分は大事にしています。なおかつ、他の人にそのコンセプトを言って、「あ、なるほど!」と言ってもらえるようにていうのも大事にしています。
また、今の子供たちはどう思うだろうていう視点も大事にしています。
時代によって子供の考え方て変化してきている中、それでも子供の考え方ていうのが最先端だと自分は思っています。だからこそ、今の子供はどんなものを面白いと思うのかていうのは大事しているところです。
原動力
--枯々さんにとって何が原動力になっていますか?
枯々:人からの評価ですかね。これは一つの承認欲求みたいな話になってくるんですが、作品を通しての評価もそうですが、特に自分が講師として仕事を始めたこともあり人から感謝されることが多くなったんです。その時に「自分は役に立っているんだ」て思ったり、「自分がやっていることは無駄じゃないんだな」って自覚できるんです。これが自分にとってはすごい力になっています。
今後の目標
--今後の目標はなんですか?
枯々 :もっと「CG」ていうのを今の日本でいうイラストみたいに当たり前の世界にしていくために、自分自身でイベント・ワークショップなどを企画し、それを通して子供達にCGを教えていきたいですね。
また、自分のイベント等に参加した子供たちにはこれをきっかけに「自分もあの人みたいになりたい」って思えるようなイベントにもしていきたいと思っています。
最後に一言
--最後にこの記事を見てくださる人たちに向けて、一言お願いします!
枯々:「あなたたちが思い描いている夢や目標ていうのは、必ず叶う」てことですかね。だからこそ、その過程の失敗で挫けず、継続していってほしいですね。その思い描いているのが「CG」に関連していなくてもいいので、思い描いているものに向け、頑張って継続していってほしいです。
すると、やっぱりそこには必ず「失敗」ていうのは出てくると思うんです。ここで「失敗」が出てきた時にすぐ諦めるんじゃなく、この「失敗」は「成功」のための経験値だと思って、「失敗」から学ぶていうのをしっかり意識できると意外にその過程を楽しむことができると思います。
--枯々さん、ありがとうございました!
ここまで読んでくださった皆様、読んでいただきありがとうございます!
そしてCGCOSMOSの第一号として、心よくインタビューを引き受けて下さった枯々さん本当にありがとうございました!
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