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隣の住人のお兄ちゃんのこと/1回しか顔みたことないのに書いてみた(笑)

今の1Rの木造アパートに住んで3年半くらい経つ。
ロフトと庭付きの1R。
昔、転居先を探す時間がなかった際に4ヶ月だけレオ○レスに住んだことがあった。あの時は、狭すぎて息が詰まりそうになったけど、なぜか今回は、大丈夫。
こんなにも狭い家に住んで物が収まったことに感動すらした。
駅から近くて便利で可愛いお店や美味しいお店もたくさんあり、自然も近くにあるところが魅力。
木造1Rなのに高めの家賃で、この家賃なら実家の近くだとマンションにファミリーで楽々暮らせる。

(因みに1年くらい前までは、甥っ子No2と一緒に住んでいた。決して私を慕ってきたわけではなく家賃を浮かしたいだけで転がりこんできた。いつもそう。どの子もそう。私は、何らかのツールだと思われている。そんな甥っ子No2もめでたく可愛い彼女ができて出て行った。バンザーイ!)

そして、またお気楽な1人暮らしをしている。

木造アパートに住んだことがない人はわからないと思うけど、木造アパートって隣の音もよく聞こえてまるで1軒屋にみんなで一緒に住んでるみたいな感じ。

隣にはそれぞれ男性と女性が住んでいる。

今日は、隣のお兄ちゃんのことを書いてみようと思う。
といっても名前はもちろん、顔は1回と後ろ姿2回くらいしか見たことがないので街で出会っても絶対わからない。1回しか顔を見ていなくても3年半も同じ屋根の下に住んでいるからもはや他人とは言いたくない。
挨拶をしても挨拶を返してくれたのかどうかわからないくらいの微妙な感じなんだけど気にしない。
社会との関わり方もよくわからないのかもしれない。
コミュニケーションも苦手なんだろうな。

推定32歳(笑)。
彼は、ほとんど家にいるようなので恐らくリモートワークをしているのだと思う。
どちらかというとオタク系の匂いがする。いや、どちらかというとではなくその匂いがプンプンしている。

キッチンが壁1枚で隣り合わせのようでお兄ちゃんが水道の蛇口を捻った音まで聞こえる。壁はあるものの向かい合わせで調理をしている面白さ(笑)

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お兄ちゃんは、包丁さばきが意外に上手で軽やかな音がしている。
ちゃんとまめに自炊しているのも偉いなぁと思う。
お兄ちゃんの包丁の音がするとなぜか私は微笑んでしまう。
甥っ子たちと近い年代なので「偉い、偉い」とこっちの壁から褒めてあげてる。

時々、ジューサーの音もするのでフルーツジュースかな・・・野菜ジュースかな。健康に気をつけてるのねと親目線。私も真似してジュースをしたりして。おばちゃんが若者のストーカーをしているわけではなく普通にリアルに聞こえるからそこは許して。

掃除機はかけてなさそうなのは気になっている。もう親・・・になってる。

私も吐き出し窓を開けていることが多いけどお兄ちゃんも結構開けている。
アパートの庭にしては結構広い庭があるのだけど、ここに住んでいる人たちは誰も庭に何も植えていない。私の庭だけが低いジャングルのようになっている。確かに日陰だから植物は育てにくいけどそれでも土をならしていくとどうにか庭らしくはなっている。

お兄ちゃんは、小さなことには拘らない性格のようで私が引っ越してきた時からお兄ちゃんのインターホンは壊れている。
<壊れているのでノックしてください>と貼り紙がしてある。その貼り紙もだいぶんボロッボロになってテープがペロペロしてきている。
管理会社に言ったらすぐに新しいものに変えてくれるのに社会との関わり方がわからないのかただただ面倒なだけなのか。
私なんて天井灯と浴室の換気扇と給湯器が壊れてすぐに変えてもらって新品だ。
管理会社に言えばいいんやでーと教えてあげたくてたまらない。
お兄ちゃんの親のふりして管理会社に電話したろかしらと思ったくらい。

窓を開けっぱなしにしているので音楽やインターネットを観る時は音量に注意している。

と・こ・ろ・が・・・お兄ちゃんは、一向に気にしないようでまぁまぁな音量でオタク番組を観ている。

私は、何人か甥っ子がいるのでいろんな特徴を持った甥っ子を取り揃えている。この為、この兄ちゃんは、甥っ子No3によく似ていると分析している。No3はゲームオタクだ。ゲームの世界しかほぼ知らないような子。

だからこそ生きづらいところも手にとるようにわかる。普通ならこのような環境の中で住んでいたら音量は注意できるはず。でもそれがわからないのだ。

私は、隣にいてもその音量は全然嫌じゃなかった。No3と一緒に住んでいるような感覚でいつものように過ごせていた。笑い声が聞こえたり鼻歌も窓から聞こえてくるので、むしろ今日も楽しそうでええやん♪と思っていた。

ただ・・・世間はそうではないということもわかっていたのでどうかクレームが出ませんようにと願っていた。

しかし、
ある時にアパートの住人みんなに見えるように貼り紙が貼られた。
テレビや音楽の音量について夜間早朝は特に注意するようにと管理会社からだった。クレームがあったようだった。

あ・・・
ついに・・・と思った。
もしかしたらお兄ちゃんの隣の人が出ていったのももしかして何か関係があったのかな。

それから数日お兄ちゃんは静かだった。

あ・・・あの貼り紙をみて傷ついてしまったかなぁと心配になった。
せっかく楽しそうだったのに。

騒音は、確かにいろんな社会問題になっていることも否めない。

他の人たちに我慢してあげてというのもちょっと違ってる。
ただ、私は、隣にいても全然我慢していない。
今も上の階の人が掃除機をかけてるけど、むしろ生活音もいいなぁと思っている。

私の心配も束の間、
数日後にお兄ちゃんのインターネットの音が聞こえてきた。
もしやお兄ちゃん気にしていなかった?
貼り紙見てなかった?

いや、待てよ・・・若干だけど音量が小さくなっている気がする。
気を遣っているのかと思うと可哀想でもあり、お・・・頑張ってるねと微笑ましくもあった。

テレビやネットを音量上げ気味で視聴しているお兄ちゃんだけど、家賃を払って住み続ける事が出来ているということは、ちゃんとお仕事も頑張っているのだろう。案外高給とりかもしれないし、謎のままもいい。

お兄ちゃんの隣に引っ越してくる人が温かく見守ってくれる人でありますように。

私だって、よくオンラインで会話したり、夜中にお客さんからの緊急電話だってかかってくる。休日にはコーヒー豆を挽く音が何回もしたり、布団専用掃除機の音も大きいし、帰りが遅いと髪を乾かすドライヤーだってうるさいかもしれない。私もきっとみんなに迷惑かけているのだと思う。
それでもここに心地よく住まわせてもらっていることに感謝・感謝だ。

私がこの部屋を出ていく時には、ピンポンの壊れているドアをノックして、お兄ちゃんに有料ゴミ袋とトイレットペーパーやティッシュの買い置きを貰ってもらおうかななんて今から思っている。

お兄ちゃんが毎日楽しく過ごせてみんなからもクレームが出ませんように。

お兄ちゃんをはじめ、隣人の皆様に日頃の感謝を込めて。



ありがとうございます😭あなたがサポートしてくれた喜びを私もまたどなたかにお裾分けをさせて頂きます💕