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流れる季節の真ん中で、ゆらめいた幸せ


今年のゴールデンウィークは、4月の海外出張と帰国後の仕事の忙殺を超えて、やっと一息つける…という時間でした。
ゆったりと過ごしました🍃
大切な人たちと会ったり、自分の将来のことを沢山考えたり、ただ時間が流れるままに爽やかな風を愛しんだり。
そんな日々でした。


◇◇◇

04.27

本当に久しぶりに、心身を休めた日。
ベッドに横たわりながら、窓を開けて、爽やかな風が気持ち良かった。

休日の昼下がり、母が食器を片付ける音、弟がただいまと言いながら玄関を開けて入ってくる足音。何気ない日常が温かくて、染みて、家っていいなぁと心から思った。

学生の頃から含めて、海外に2週間や1ヶ月という期間行くのは今回の出張が5回目だった。
そして今回の帰国後、日本っていいなと心から思った。
それは今までにない、初めての感情だった。

静かで、落ち着いていて、自然の色が柔らかくて優しい。
日本食が本当に美味しくて、お米を沢山食べた。
やっぱり私は日本人だなぁと思った。


◇◇◇

自分の幸せや夢、キャリア、沢山沢山考えた。
大切な人たちと沢山話した。
正直、苦しかった。

24歳。何も決まっていなくて、選択肢が多いからこそ、自由だからこそ、難しい。

答えが出せなかった。
心はいつだって正直で扱いづらい。

ただ唯一決められたことといえば、
今をひたむきに頑張ろうということ。
積み重ねる努力は、着実な自信となり、必ず良い方向に連れて行ってくれると信じている。


◇◇◇

05.01

産休を取られていた美容師さんが1年ぶりに復帰した。

大学一年生の時に初めてカットしていただいた。その時その方はまだアシスタントだったのだけど、とても上手でもう一度切ってもらいたいなと思って、大学3年生の頃からもう一度通い始めた。

その頃からもう長く髪を扱っていただいていて、いろいろなお話もしてきた。
笑顔がとっても可愛らしくて、お話しするだけで心が明るくなるような方。そして、とても頑張り屋さんで芯が強くて、言葉選びが上手で、本当に素敵な方なのです。
今は、もうトップデザイナーさんです。

一年もお会いしていなかったので、色々な話が積もり、ずっとお話していた。

「人生、土台があればどうにかなる。
あこさんは、今頑張っているから絶対これからも大丈夫。」
素敵な笑顔で力強く言っていただいて、素敵な髪型に仕上げていただいて、またお会いできて良かったと心から思った。

◇◇◇


04.29

大切な友人たちと会った。

1人目は中学生の頃からの親友。
親友なんて言葉じゃ言い表せないくらい、私と彼女は一緒に大人になってきた。
嬉しいことも楽しいこと、苦しいこと辛いこと、半分にしながらここまできた。
私のnoteにもよく登場してきた親友さん。

小田原・湯河原まで日帰り弾丸の旅をして、沢山沢山話した。
旅の終わりに、「さみしい」と彼女は言ったけど、「私たちは一生の仲だから、これからも沢山のところに一緒に行けるんだよ!」と軽やかに笑顔で心から言った。


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その旅の終わり、ロマンスカーの中。
真っ暗な山の中に、灯火が灯っていた。車窓から見える光がゆらめいていた。
その景色を見ると、いつだって、どうしても思い出す過去の思い出たち。
大学生。幼かった私が好きだった人。死ぬほど好きだった。あの夏の日、夏の美しい海、真っ暗になった山に灯された煌めく灯火の中、車で走り抜けたトンネル。
もう一生会うことのない人。
あの夏の一日が、あの恋の全てだった。


そのあと、社会人になってから新しい恋をした。
恋人と箱根に行くことが夢だった。
箱根の旅は、キラキラしていて、やっぱり私たちは若くて、あの頃は楽しいばかりだった。
あの夏からまだ一年も経っていないのに、もうずっと前に思える。
幸せだったよ。とっても。

「どんな歓びも、哀しみも、時間は留め置いてくれない。優しく人を癒やす、あるいは残酷に殺す薬のように、ぼくたちを次の場所へと連れて行く。」

『星を編む』/凪良ゆう

記憶の中の日々。
もう随分と遠くに来てしまったなと、走馬灯のようにかける車窓の外のオレンジの灯火を見ながら思った。

◇◇◇

05.02

2人目の友人は、小学5年生からの友人。
お互い、一番長い友達だよね、とたまに話す。
家族ぐるみでお互いのことを知っていて、しばらく会わなかった時期もあったのに、絶対に「また次会おうね!」を言える。やっぱり彼女とも一緒に大人になったきた。

彼女はとても明るくてテンションが高くて、人想いで優しい。今は看護師さんとして、救急現場の最前線で頑張っている。
「2人ともタイプもテンションも違うのに、なんかお互い自分のペースを崩さずに息が合っている感じがある」と言われたことがあるように、私たちは不思議とずっと仲が良い。
(小学5年生の頃大喧嘩したの、もう彼女は忘れてるだろうなぁ笑)

近所の居酒屋さんで、弾丸でずっと話した。
たくさん、たくさん、話した。
仕事のこと、恋愛のこと、将来のこと、そしてお互いの家族のこと。

私の弟も、彼女の弟さんと妹さんも、みんな大きくなった。
あんなに小さい頃から知ってるのに、もうそんなに大きくなったの!?とお互いにびっくりする。
彼女の弟さんは、英語が好きで、英語の教師になってから、ゆくゆくは海外ボランティアをして海外に移住したいらしい。
まるで、翼が生えているようで、眩しい。

「私は、人生の軸が国内って決まってるから。
でも、〇〇(彼女の弟)とか、あこが見ている世界はきっと、もっともっと広いんだろうねぇ。」

彼女が遠い目をしながら言う。
ねぇ、私が見ている世界って広いのかな。
きっと、それは幸せと呼んでいいことなんだろうね。
羽ばたくような翼。自分の背中に生えているように、軽やかに生きていきたい。

「わたしね、韓国とディズニー行きたいの!」
彼女が目を輝かせた。
「行こう行こう!でももしかして9月はちょっと忙しくて厳しいかもしれない…」
私が少し困ったように言ったら、彼女が明るく笑い飛ばしてくれた。

「大丈夫だよ。私たちはこれからもずっと長い仲じゃん!絶対いつか行こうね、必ず。」


◇◇◇

05.05

3人目は、高校時代からの友人と軽井沢に行った。
彼女も本当に素敵な、思い返せば大変な時期を沢山、励ましてくれた友人。

この旅では写真を沢山撮った。

初夏の軽井沢は、深緑が本当に美しくて、自然が豊かで、本当に良かった。

ただただ無心に、自然の清らかさを浴びて、緑の美しさを愛して、誰もいない森林の中の道を駆け抜けた。自然を心から慈しんだ。

生きるって、美しいことなんだなと思った。

カメラを片手に、心が動いた瞬間を沢山撮った。

この旅で思ったこと。
“生きている瞬間”を撮りたい。

言葉にすることはすごく難しいのだけど、例えば、自然の中に宿る花や葉っぱの生命力を感じられる一枚。人の何気ない日常の動作の一枚。人と人のつながりを感じられる一瞬。
川のせせらぎや、苔に当たる光と影のコントラスト。

“あぁ、生きているんだ”
と思えるような、生きているって悪くないなって思えるような、そんな写真が撮りたいなと思った。


◇◇◇

出会いと別れを繰り返して、人は大人になっていく。

その中で私の人生に留まり続けてくれている、大切な人たちを大切にしていきたい。

溢れ出す光の粒が
少しずつ朝を暖めます
大きなあくびをした後に
少し照れてるあなたの横で

新たな世界の入口に立ち
気づいたことは 1人じゃないってこと

瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらに いることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい

3月9日/ レミオロン


ゴールデンウィークの徒然日記、呼んでくださりありがとうございます☺️


あこ

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