寿司×ブランドが生み出すラグジュアリーコミュニティ
CEREAL TALKでは、毎週月曜日に米国の次世代スタートアップやリテールテックにフォーカスした情報をお届けしています。
ニュースレターで受け取る場合はこちらから。
2023年8月14日配信 Vol.127より
Briefing
ラグジュアリーストリートウェアが人気のブランド「Stampd」と、長年アメリカで支持を得てきた日本食とペルー料理の名店「Nobu Matsuhisa」がコラボレーションした「Sushi Club」が、セレブリティの間で人気を博している。
Stampdの創業者でありデザイナーのChris Stampと、全米に50店舗以上のレストランを展開してきた寿司職人でもあるNobu Matsuhisaは、お互いにアート好きであったことから意気投合。Stampdのラグジュアリーストリートのテイストをベースに、お箸をモチーフにしたSushi Clubのオリジナルロゴをあしらったアイテムをリリースしてきた。
第一弾はNobu Matsuhisaの一号店があるBeverly Hillsで「Beverly Hills Sushi Club」とプリントされたTシャツやキャップ、フーディーを販売。その後、カプセルコレクションごとにAspen、Miamiなど各都市へと広げていった。また、アイテムやカラーもその土地にまつわるアイテムや限定カラーをつくることで、コレクション心もくすぐるしかけになっている。
StampdはGQのベストメンズウェア賞を獲得し、2016年にはVogue/CFDAのファッションファンドのファイナリストにも選ばれるなど、注目を集めてきたブランドだ。コラボレーションにも積極的で、これまでPumaやIKEAといった有名ブランドともコラボしてきたが、飲食とのコラボレーションはこれが初めてだ。
レストランという人が集まり、時間を過ごす場所が持つブランド価値と、身につけられる洋服だからこそのブランド価値の相乗効果は、今後ひとつのモデルとなっていく可能性もありそうだ。
(カバー画像:Sushi Club)
Podcast
Briefingで取り上げたニュースについて、CEREAL TALKメンバーの視点を雑談ベースでお届けしています。
News
今週キャッチアップしておきたい話題はこちらから。
Amazonの決済機能「Buy with Prime」をブランドが活用するとコンバージョン率が平均25%向上したとAmazon CEOのAndy Jassyさんが発言
Allbirdsの四半期決算発表で売上が$70.5Mと年々9.8%減、次の四半期も23%ほど売上が落ちると予想されている
TapestryがCoach、Kate Spade、Michael Korsなど含むラグジュアリーファッションハウスCapriを$8.5Bで買収
▼米国の次世代ブランドやリテールテックの情報はCEREAL TALKのニュースレターでも配信中。
記事に関する質問、とりあげて欲しいテーマなどを募集中
CEREAL TALKでは、noteで紹介したサービスやブランドの創業者へのインタビューや、Podcastでの深掘り配信を行っています。今回紹介したニュースにまつわる質問や、取り上げてほしいサービス/テーマなどがあれば、下記よりお気軽にお送りください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?