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Amazon Prime Dayがオンラインショッピング全体に与える影響は?

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2023年7月31日配信 Vol.125より

Briefing

今年も7月11日、12日の2日間、Amazon Prime Dayが開催された。Amazonによれば、初日である11日の売上は過去最高を記録したという。Cowenのアナリストがだしたレポートによれば、Amazon Prime Dayの2日間の売上は77億ドルで、昨年から10億ドル増加した。通常時のAmazonの売上はグローバルで14億ドル程度なので、Amazon Prime Dayによって1日あたり2.75倍ほど売上が増えた計算となる。

また、Adobeの調査ではこの2日間にアメリカで発生したオンライン全体の売上は127億ドルで、昨年から6.1%増加したものの、この数字はAdobeが予測していた9.5%を下回る数字となった。なお同じくAdobeの調査によれば、昨年のCyber Mondayのオンラインショッピング額は113億ドルで、通常時の4倍近くとなったという。

また、Amazon Prime Dayの2日間でBNPL(後払い決済)を利用した注文は全体の6.5%に上り、昨年と比較して20%の上昇となった。通常時のBNPLの利用割合は不明だが、Adobeが出している2022年のホリデーシーズンのショッピングレポートによれば、普段のBNPL利用率は1%程度とみられ、Amazon Prime Dayは通常時に比べてBNPLを利用する人が急増したといえそうだ。

もともとはAmazon独自のキャンペーンとしてはじまったAmazon Prime Dayだが、近年ではAmazonに出店していないブランドも自社EC上でAmazon Prime Dayにあわせてセールやキャンペーンを行うなど、オンラインショッピング全体への影響も増している。今後もAmazon Prime Dayの影響力は大きくなっていきそうだ。

Is Prime Day working?

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