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セレブリティが「BIPOC」専門の食料品店に向けて2500万ドルを調達

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2023年7月31日配信 Vol.125より

Briefing

コメディアンで俳優のTiffany Haddishが、長年の夢であった食料品店のオープンに向けて既に2500万ドルを集めたとワシントン・ポストに語った。ディズニー映画「ホーンテッドマンション」への出演で注目を集めているTiffany Haddishだが、この食料品店の開業には特別な思い入れがあるという。

 Tiffany Haddishが計画中の食料品店「Diaspora」は、黒人が多く居住するロサンゼルス南部のCrenShow地区に建設される予定で、「BIPOC(Black, Brown, Indigenous and People of Color:人種的マイノリティ)専門」の店舗というコンセプトが設定されている。店舗ではBIPOCオーナーの作物やブランドアイテムの取り扱いが中心で、料理教室やファイナンス教室などの啓発イベントも開催予定だという。BIPOC専門というコンセプトや、教室を開催するといった取り組みは、彼女が幼少期から食べ物に苦労し、ホームレスも経験したことが影響しているという。

「私は、お金の仕組みや食べ物の仕組みを正しく理解すれば、人々は健康でより豊かな人生を過ごせるという信念を持っている。個人の豊かさは家族の豊かさに繋がり、さらにはコミュニティ全体へと繋がっていくと信じている。」

食料品店のオープン以前から、彼女は飢餓問題に取り組む非営利団体Why Hungerのイベントに自身がアンバサダーを務めるビタミン剤ブランドを参加させるなど、食や貧困問題に積極的に取り組んできた。 

ブランドではなく店舗を軸としたコミュニティをつくることによって社会課題に取り組む彼女の姿勢は、今後セレブリティによる起業のひとつの事例となっていきそうだ。

Tiffany Haddish Raising $25 Million for Grocery Store in Los Angeles

(カバー画像:Kevin Mazur/WireImage)

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