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「どん兵衛不買運動が効いて投げ売りされている!」⇒そんな事実はなかった件

どん兵衛のCMに起用されていたアンミカの発言が一部の界隈の気に障ったようで、Ⅹでは盛んに(?)不買運動が展開されています。
そんな中、加藤清隆が嬉しそうに「どん兵衛不買運動が効いてる!」とツイートしているのを見かけたため、気になって河原町と祇園のコンビニに聞き込み調査をすることと致しました。

結論から言って、そのような事実はありませんでした。


💸どん兵衛不買運動は認知もされていなかった

河原町のローソン1店舗、ファミマ2店舗、祇園のファミマとローソンを1店舗ずつ聞き込みしましたが、そもそも不買運動があることすら認知されておりませんでした。

「え、不買運動起きてるんですか?」
もう最初の1店舗目でコレです。
どん兵衛が例年と比べて売れてない実感があるか確認してみましたが、河原町のローソン、祇園のファミマでは「そんなことない、普通に売れている」との回答。
一応木屋町のファミマでは「例年より少し落ちている気はする」という程度のものでした。
少なくとも京都のローソンとファミマでは不買運動は認知されていないということになります。

📰ジャーナリストなら取材くらいするべきだ

加藤清隆は早稲田大学を卒業し、時事通信社の政治部に配属された経歴があります。
この記事を書いている現在、ファミマとローソンではそれぞれ、どん兵衛を2個買うと100円引きキャンペーンをやっています。

ファミマのどん兵衛キャンペーン
ローソンのどん兵衛キャンペーン

ファミマ、ローソンそれぞれ2個買うと100円引き。
3個買うと200円引きは本部の命令とは異なるものですから、そこには店舗の思惑があるはずです。

そしてShareNewsJapanは単に誰かのツイートを取ってきただけ。
アレは単なるデマ吹聴まとめサイトですから、取材なんてしていません。
そもそも、どこのコンビニかすら書いてません。

恐らくShareNewsJapanが拾ったツイート

今はちょうど年末商戦期で、年越しそば用に大量に入荷したのかもしれません。
また、関西のコンビニでは赤いきつねや緑のたぬきと言ったマルちゃん製は置いてない店が殆どのため、関東だと話は違うのかもしれません。
どの道、どの店舗かツイートからは全くわかりませんし、少なくとも京都市内5店舗回って不買運動が起きていることを知っている店員はおりませんでした。

品質管理における基礎知識に三現主義というものがあります。
現場、現物、現実です。
現場に行き、現物に触れ、現実的に考える。
これは品質管理に限らず、ジャーナリズムにも言えることです。
本当にどん兵衛不買運動が効いての投げ売りなのか、それとも年末年越しそば商戦期を見越して、他店より優位に立つための施策なのか。
それはジャーナリストの肩書を持つなら、取材によって確認するべきです。

仮にも早稲田大学を卒業しているのですから、ジャーナリストの肩書を名乗る以上、取材もせずにデマ系まとめサイトの情報を鵜呑みにすると、早稲田大学のブランドが泣きますよ。


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