👔本当に｢日本は新卒主義｣なのか?

｢日本の就職市場は新卒ありきでクソ😡｣
｢新卒を逃したら後がない😞｣

どうも、新卒を逃した埼玉の落ち武者、センチュリー・大橋です。
「新卒を逃した」なんて言ってみましたが、社会的に見れば〖新卒の定義〗と言うのは〖四大卒の社畜人１年生〗を指してますから、基本的に高卒なんて新卒の定義にゃ入ってないです、多分ですけども。

一方で、院卒の置かれる状況もあまり良いものでは無いので、やはり世間的な新卒の定義は四大卒に限られていると言えそうです。

さて、日本の会社人生活で最大の勝ち組たる存在は新卒で財閥系に入り、出世していくのが一番の成功ルートと言えるでしょう。
例えば三菱商事であるとか、みずほ銀行、三井住友銀行のような財閥関連企業でホワイトカラー就職しようとすると、ほぼ新卒以外に用はなく、当然敗者復活なんてありません。

また、一部の職種は新卒を逃すと、そうそうチャンスはないです。特に経理辺りは経験者が転職市場で溢れかえっているため、極めて狭き門。こうした職種は新卒以外にはチャンスは無く、言うなれば財閥に就職、或いは経理などの買い手市場の職種に関しては新卒以外チャンスはないのは確かです。

しかし、それが「日本は新卒にしかチャンスは無い」ということに直結するかと言うと、それはまた違うのではないかなと思います。
尤も、いくら新卒が就活で有利と言ってもですね、その一方で「新卒に夢を見過ぎ」なのではないかとも思います。

同志社（京都の名門大学）を出たって花形職種に就けるのは１割しかいないのですよ。
もっと言うと、東大を出たって花形企業に行けるのは、せいぜい２割、よくて３割でしょう。

🏢メガ･カンパニーはいつだって買い手市場

だいたい、新卒者が真っ先に応募する大企業は常に買い手市場なのです。
いつも「何の実務スキルも無い若者のエントリーシート」を何千通も目を通しているのですよ。

その中から将来の幹部候補の採用を行い、かつ採用した新卒者の中から更に〚今の幹部のお気に入り〛を見つけるのが、大企業の慣習です。
日本株に投資してると、確かに大企業の執行役員になる人間は新卒入社が多いのはわかります。

尤も、一部の企業は生え抜きの人間ではなく、外から採用した人間を経営層に据える企業も存在します。会社名は言えないのですが、関東時代に私が派遣された企業の中には「自動車に関わり続けて年収が激増した」という人がいました。
そういう会社は役員も生え抜きで固めてる会社ではなく、外から採用している人がいます。

ただ、多くのメガカンパニーが今も新卒主義なのは確かです。
ではそれらの企業はどこに多いのかと言えば、言うまでもなく東京です。

🗼東京で起きてること=日本全体のことではない

ここで気を付けないといけないのは、東京で起きていることが日本全体で起きていることのように感じていないかということです。
というのも、日本の就活事情は〚新卒と言う身分の持つ特異性〛の他に〚地域の特異性〛と〚業界・職種の特異性〛があります。

例えばメガバンクや大手商事会社への入社は新卒しかチャンスはありませんし、敗者復活もありません。
これらのメガ・カンパニーの本社が多く集まるのは東京であり、東京には大学も多く集まり、省庁も集結してます。
そして、大学の多い東京では毎年のように何千通もの新卒予定者のエントリーシートが届くわけですよ。
そういう環境の中で自分が採用担当をやってることを想像してみて下さい。
既卒や第二新卒を採りますか？
私は採りません。理由は新卒の役割を既卒が出来ないからです。

新卒には迎え入れる側にとっても特別な意味があります。
これは組織全体を若返らせるという意味です。単に平均年齢を下げるという意味ではありません。初々しい（？）新卒坊やを迎えて「可愛い可愛い」させることで、組織を若返らせ、活気付けたいというものがあるわけです。

古臭い考えではありますが、一方で新卒一括採用には新卒にとっても恩恵が大きく、何かのスキルを問われる転職市場の人間と競わなくて良いというのは、新卒一括採用の大きなメリットです。
既卒者にとっては「こんなのおかしい！」と怒りたくなる新卒一括採用ですが、一応、企業側にも学生側にもメリットがあって続いている行事です。アメリカのような就活システムになったら、新卒にとって地獄の就活戦線になります。

そういう点で言い方が悪いですが、第二新卒や既卒と言うのは半端者です。
これと言って目立ったスキルもなく、かと言って新卒のような初々しさもない第二新卒や既卒というのは扱い辛いわけですよ。

ただし、これは新卒が多く就活戦線を戦っている東京という地理的な特異性もあるのではないでしょうか。

🚄地方や海外に目を向ければ可能性はある

「どうせ新卒以外にはチャンスなんか無いんだ」
そう塞ぎ込むのは自由です。塞ぎ込んで貧しくなる自由もあります。
ただね、ものはやりようってものです。
よく私は名古屋転職をＴｗｉｔｔｅｒでも勧めていることが多いですが、これはＤＭ上で相互から名古屋の求人を度々紹介されたことに起因してます。

「おら23区で働くのは絶対嫌だ😡｣

転職を薦められつつも我が儘な私は、年収が上がらないことより満員電車通勤がただただ嫌だったのですよ。
それが前社のＳＥＳで先が見えてしまったことで２３区異動を懸念し、大阪に転職（京都在住）になることで、年収アップも実現したわけです。
高卒ながら大卒の人間と同等に貰えてはいるのですから、まぁ悪くはない転職だったと思いますよ。

何が言いたいか。
それは貴方を必要とする街や業界へ行けばいいのです。
東京で大手勤務したいなんて考えだしたら、若さで貴方は負けます。なら若さで勝負できる街や業界は幾らでもありますのでね。

もちろん東京にしがみつきたいなら、それはしがみつく自由があるんで、止めることは出来ないです。
ただし、本当に〚日本全体〛に目を向ければ、求人が集まってる場所は確かにあります。
特に名古屋、福岡は求人が集まっており、北陸地方も雇用の底は堅いです。
或いは本当に「日本はクソ」と思うのであれば海外に活躍の場を求めても良いと思いますよ。
行きたい業界にもよりますけど、何がしかの理由でアツい地域はあったりしますからね（ＩＴノマダーには意外と東南アジアがアツかったりとかね）。

新卒じゃなくても「若い人に来て欲しい」と思ってる街や会社なんて日本に幾らでもありますよ。
それは名古屋や福岡の求人倍率を見ても明らかですし、少なくとも「良い仕事先が欲しい」なんて、２０代ならチャンスは幾らでもあります。
別に２０代中盤までなら自分探ししても良いと思いますし（２０代中盤なんて第三の思春期ですから）、何も焦る必要も無ければ、悲観する必要もないです。

ただし、もし今暫くは東京にしがみつかなければならないなら、生活費（特に家賃）は１円でも安くなるようにし、物を持たない生活をするようにしてください。
スマホなどは最新のｉＰｈｏｎｅなんか買わずに中古でやり過ごし、出来るだけ色んなところへ旅行しつつ、本当に必要な時の為に、８０万円は貯金しておくこと。これだけはやっておいて欲しいです。