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早起きさえできれば、近場で蓮咲く極楽浄土を味わえるのに。

 毎年6月に入ると、蓮(ハス)はまだかとそわそわします。早起きが苦手なので、ハスを見に行くためには事前に心積もりが必要。SNSであさはた緑地のハスの様子をチェックしつづけること3週間…ついに6月下旬に見ごろを迎えました。早起きしないと!

静岡市内で最大のハスの名所

 静岡駅から車で15分、麻機(あさはた)遊水地そばにあるハス池です。この周囲はレンコン(麻機レンコン)の名産地としても知られています。ハスが地域資源。
 SNSで見ごろを伝える投稿を見かけ、今週末には!と心に決めるも、土曜日の朝になかなか起きられず、ぐずぐずしているうちに10時前…ほんとは7時に起きてアイスコーヒーでシャキッと目を覚まして、まだ涼しさの残る朝の時間帯に柔らかい光を浴びるハスを見に行くはずでした。

 予定から遅れること3時間、すでに猛暑の観ある強光下を這うようにして麻機へ。

11時前でも間に合った

 太陽はとっくに真上、30℃を超える炎天下でしたが、ハスはまだ咲いてくれていました。よかった…早朝のほうがもっと可憐だったかもしれませんが、それでも見逃すよりはずっといい。

たくさんの人でにぎわっていました。草刈りをしてくださったおかげで、ハスをとても近くから観察できます。

 一輪一輪が大きいので、見ごたえがあります。そりゃ仏様もハスの上に乗る(なぜ蓮なのか詳しくないですが..)。
 ハスが一面に咲くさまをみながら、極楽浄土が顕現してる..と幸せな気持ちになります。来れてよかった。ただし余りの暑さに20分ぐらいで限界、木陰に逃げ込みました。

ついでに木陰で生き物を探す

ナンキンハゼの花に寄るミツバチ(SIGMA dp3quattroで撮影)

 ハス池のそばにあるナンキンハゼの木陰にはいると、たくさんのハチがせわしく飛び交っていました。ミツバチやアシナガバチ。このナンキンハゼって(人間にとってはわりと地味な花なのに)花はハチに大人気だし、実もいろんな鳥たちの好物なので、動物にとてもよく利用されていますね。

11月、麻機遊水地。ナンキンハゼの実を咥えて飛ぶカラス
12月、麻機遊水地。ヒヨドリとナンキンハゼ

 ナンキンハゼの木陰からハス池をながめると、黒いトンボが飛び回っています。コシアキトンボ。

白色が目立つからオスかな…?

 ハス池の端からこちらにむかって咲く、可憐な花は、オモダカ。湿地帯にはえる多年草。

オモダカと、上にいるのはハバチの仲間かな…?

 ヒメガマも目立ちます。秋にはこの穂をさわると爆発することで知られています。気になる方は「ガマ大爆発」で調べてください。

秋に爆発するヒメガマ

 ヒメガマの穂に手を伸ばしていると、気配が。アオメアブがいました。カッコいい。苦手な方もいるかも、と思って小さな写真だけ載せていますが、ほんとはもっと望遠ででっかくかっこよく切り取った写真があるので、それはtwitterにアップしました。とても魅力的な生き物です。

眼の色が美しいアオメアブ(SIGMA dp3quattroで撮影)

 ハスを見て極楽浄土を味わったあとは、すっかり虫捕り少年をしていました。ただなにせ炎天下。帽子をかぶっていましたが、1時間も活動できず。もう12時前だったので、あさはた緑地のハンバーガーを片手に撤退しました。

 できればもう一度、今度こそ早朝にゆっくりハス池を訪れたいな、と思っているのですが、きっと前夜に思い描くような素敵なな早起きは実現できないでしょう。
 でも、私と同じような夜族の方に朗報です、朝の花の印象が強いハスですが、意外と昼過ぎまでは咲いています。ですのでたとえ寝坊しても、あきらめずにハス池に向かってみてください。あの迫力ある花の姿を見られると、一日中とても得した気持ちになれます。

 これから一ヶ月くらいは開花期のはず。週末の朝に目が覚めたらば、もう一度見に行こうかな。

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 見かけた生き物の名前を憶えたくて、twitterに投稿しています。昆虫写真多めです。

 

 麻機については、秋にも投稿しています。もしよろしければぜひ。


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