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【C-D】最初から最後まで花咲徳栄

 中日ファンにとっては希望あり、悪夢ありの忙しい日となった。今回は、そんな長い長い1日を振り返ろう。

V投手・清水達也が故障

 平成29年の甲子園を制覇し、現在は中日で救援のエース格を務める清水が肘痛でリタイア。野球界で「タラレバ」は禁物とは言えど、彼がいたら昨日の試合は引き分けに持ち込めたのではないかと考えると大いに悔しいものである。

 彼が救援陣から抜けたとなると、代役を担うことの出来る選手はかなり少ないというのが現状の中日である。昨日代役として8回を担った田島慎二はベテランということもあり、連投の続く場所を任せられるかと言うとハテナマークがつく。祖父江大輔、そして本日から昇格の見込みが立っている谷元圭介も同じくである。そうなると、中堅の勝野昌慶や橋本侑樹に自ずと期待をすることとなるが、彼らは救援としての実績に乏しい為計算は立たない。理想は前述のベテラン陣の疲労を考慮しながら日替わりの勝ちパターンを組むことだろう。

2年目・味谷大誠が初安打

 こちらも花咲徳栄高出身選手である味谷がプロ初安打を記録。中日にとっての明るい話題はこれだけだろうか。巨人の「タイセイ」は投手だが、こちらは期待の捕手である。

 この選手は中日にはいないタイプの選手だったので、注目していただけに活躍を楽しみにしていた選手である。軸足とは反対側の踏み込む足に重心を置き、レベルスイングでバットに球を乗せるタイプの選手である。下半身の使い方は横浜で活躍した金城龍彦現巨人コーチに、上半身の使い方は阪神の近本光司に似ている。岡林勇希のお手本のような打ち方とはまるで正反対の個性ある選手。かなり期待していいのではないか。

サヨナラを「選んだ」韮澤雄也

 この選手も花咲徳栄高。今季無安打の韮澤が中日の砂田毅樹から四球を選び、これにより4時間ゲームは終焉を迎えた。

 この選手、僕が広島旅行のついでにマツダスタジアムへと観戦しに行った際にプロ初出場を遂げた選手である。それ以来注目して彼を見ていたのだが、いい意味で広島らしい選手であるといえるだろう。驚くようなプレーはないのだが、好守にソツのない堅実なスタイルは東出輝裕現広島コーチや天谷宗一郎氏の現役時代を彷彿とさせるものがある。サヨナラの場面でも、砂田のストライクゾーンから逃げていくスライダーを上手く見極めた。こうしたいやらしい選手がいる時の広島は怖い。

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