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日韓戦、日華戦で印象に残った相手投手

 井端弘和監督を迎えた新生侍ジャパンが始動。早速、アジアプロ野球チャンピオンシップという大会て各国の代表に格の違いを見せつけるかのような横綱野球を繰り広げているのだが、韓国代表、そして台湾代表に素晴らしい逸材投手がそれぞれ1人ずついたので、今回はその紹介をしようではないか。

李義理

 この投手はWBCにも出場していたことをよく覚えている。その時はベテラン中心に構成されていた韓国代表の中、1人20歳の投手が気を吐いていたので、とても印象に残っているのだ。NPBでいうと、中日の髙橋宏斗やオリックスの山下舜平大と同い歳。今季は規定投球回に乗らなかったがそれでも11勝を挙げたホープである。

 彼の投球を見ていると、どことなく若手時代の大野雄大と被るものがある。ハマった時の直球は凄まじい。文字通りのクロスファイアが、右打者の内角を貫くのだ。しかしながら、制球が定まらず、少し制球を乱すとそこからズルズルと失点が嵩んでしまう。しかしながら、先日の登板では被安打6、3四死球で日本打線を2失点にまとめる粘りの投球を見せた。こういった大1番での経験を重ねていくうちに、金廣鉉に変わる韓国のエースとして侍ジャパンに立ちはだかるのだろう。そういった期待を、敵ながらに持ってしまうような投手である。

古林睿煬

 この投手はNPB志望だと言う。CPBLの統一の選手とのことである。統一と言うと、確かではないが昔はコンビニのセブンイレブンが親会社だったと記憶している。齢は23歳。NPBでいうと、巨人の戸郷翔征や中日の根尾昂らと同い年にあたる。長髪を蓄えて、非常に野性的な球を投げる印象を持った。

 彼の武器はやはり投げっぷりの良さだ。目いっぱいに腕を振って投げているように見えるが、捕手の構えたところにスっと投げられるのだ。これは投球フォームが安定している証拠である。NPBの選手でもこれができるのはエース級であり、CPBLにここまでの才能と実力を持った投手がいることには驚きである。通年の投球を見ていないので、成績予想などはできないものの、十分にNPBレベルの選手と言えるだろう。

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