Hirotomo.Ohba/生産性向上・利益率向上への道

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Hirotomo.Ohba/生産性向上・利益率向上への道

ライフワークを充実させるために、日々気づいたこと、感じたこと、考えたことなど、暗黙知を形式知としてスキル・ノウハウをコンテンツ化のかたちでストックしています。 主に、製造業向け業務改善による生産性向上、利益率向上にまつわるテーマで投稿しています。ご覧頂ければ幸いです。

最近の記事

会議が減る:トヨタの自工程完結のメリット(6)

オフィスでは特にそうだと思いますが、 最も生産性を下げているのは、 もしかしたら会議かもしれません。 会議という名前を付ければ、仕事を やっているような気になりますが、 本当にこれは必要なのかと思える 会議が、たくさんあります。 実際に聞いてみると、 「調整のために必要だ」と言う。 こうした会議は、それこそ 「自工程完結」の考え方を用いる ことで一気になくなります。 なぜなら、部門内でも部門間でも 情報共有が進むからです。 「プロセス/手順」が部門間で共有 されてい

    • 部門内の情報共有が進む:トヨタの自工程完結のメリット(5)

      部門間の情報共有に問題があると 思っていましたが、とりわけオフィス では、部門内の情報共有にも大きな 問題があります。 仕事を属人的にしてしまっている ケースが多々あります。 この人がやればうまくいく、という 仕事がたくさんある。 しかし、新しい人が来ると手間暇 ばかりかかって、どうにもならない。 結局、先輩の背中を見て仕事を覚えろ、 といったことになります。 昔は時間がありましたから、それでも よかったのかもしれませんが、 今そんな悠長なことを言っていたら、 あっ

      • 得意より好き

        日々の生活で好きを大事にすることを忘れてきているような気がします。 特に学校で教育を受ける頃から、好きよりも得意が大事にされてしまいます。 学校では、好きの評価よりも他の人よりできるかどうかを比較に基づいて、得意という感覚が主役になって、人生を支配してくような感じです。 得意は相対的に創り出される感覚で、誰かと比較することで生まれるものです。 したがって、得意では他人に依存し、気分の安定を保つことが難しくなります。 どんな場合でももっと優れた、得意な人がいるからでし

        • 楽観主義の薦め

          「eternal optimism」(永遠の楽観主義) 失敗が多くなれば、普通、悲観的になりやすいが、何度失敗してもきっとうまくいくと楽観的に考えるプロセスが大事であると言われています。 心理学者セガストロームが「幸せを呼ぶ法則」という著書の中で幸せな人生をおくるには、物事を楽観的にとらえるが、幸福を感じ、身体的に健康をもたらすことを科学的に証明しています。 また、哲学者アランは、「悲観主義は、気分だが、楽観主義は、意思である」と説いています。 意思を働かせ、起こった

        会議が減る:トヨタの自工程完結のメリット(6)

          各部署の固有の強みを最大限に 活かせる:トヨタ自工程完結のメリット(4)

          それぞれの部署には、そこだけが持って いる「固有技術」とも言える独特の強み のようなものがあります。 ところが、その部署固有の強みが本当に、 適正に活かされているか。 問題は、「プロセス/手順」にあるのだ と思います。 固有の強みが活かせるようなプロセスに なっていない。 新しい仕事の考え方を使うと、これが 変わります。 しっかりと仕事の「プロセス/手順」 を洗い出していけば、 固有の強みを 適正に活かせていないことに気づく からです。 気づいたら、「プロセス/手

          各部署の固有の強みを最大限に 活かせる:トヨタ自工程完結のメリット(4)

          上下左右のコミュニケーションが 深まる:トヨタの自工程完結のメリット(3)

          生産性が上がらない。 モチベーションが上がらない。 その要因の一つに間違いなくある のが、コミュニケーション不足だと 感じています。 上司と部下の関係もそうですし、 部門間もそうです。 しかし、新しい考え方で仕事を進めて いくことで、コミュニケーションを 深めることができます。 上司は部下に仕事をお願いする ときに、「目的/ゴール」を語る ようになる。 「最終的なアウトプットイメージ」を しっかり伝えるようになる。 「プロセス/手順」や「判断基準」 「必要なもの

          上下左右のコミュニケーションが 深まる:トヨタの自工程完結のメリット(3)

          上司が進捗確認できるタイミングを 作れる:トヨタの自工程完結のメリット(2)

          部下にお願いしていた仕事が思って いたように上がってこない。 これは上司にとって、最も大きな ストレスの一つです。 しかし、「自工程完結」の考え方で 仕事を進めていくと、これを大きく 減らすことができます。 「言わなかった」「聞かなかった」と いう行き違いも防ぐことができます。 上司はイメージどおりのものが 上がってくるし、部下は上司が求めて いる仕事をすることができます。 そしてもう一つ、上司が部下の仕事を 進捗確認するときに、一連のポイント が使えるのです。

          上司が進捗確認できるタイミングを 作れる:トヨタの自工程完結のメリット(2)

          部分最適がなくなる:トヨタの自工程完結のメリット(1)

          組織というのは、どうしても内向き、 内向きになっていってしまうもの です。 いつしか、自分たちの部門の利益の ためのアクションが増えていくよう になります。 しかし、それは仕事の本質では ありません。 まずは「目的・ゴール」をしっかり 理解することで、自分たちは何の ために仕事をするのか、この部門は 何のためにあるのか、ということが 理解できるようになります。 部門のために仕事があるわけでは ない、ということに気づけると いうことです。 結果として、部分最適のような

          部分最適がなくなる:トヨタの自工程完結のメリット(1)

          最適な生産の仕組みづくりのポイント

          ITや情報産業、エンタテイメントなどで世界に強い影響力を持つアメリカ。 12億人という巨大市場、「世界の工場」と急成長を遂げた技術力を持つ中国。 インダストリー4.0の発祥の地であり、自動車や産業機械の世界的企業とそれを支える中小企業が多数存在し、世界の産業領域のドイツ。 自国の強みが明らかな各国に対し、日本の強みとは何でしょうか。 現場力だという人もいるが、一人あたりの生産性で下位に沈む状態では説得力に欠けます。 自動車や家電製品、半導体など、かつて日本の製造業は

          最適な生産の仕組みづくりのポイント

          品質向上とコスト削減を両立させるための改善プロセス(その2)

          ・専用システムの導入も検討しよう 品質向上とコスト削減を両立させるためには、専用システムの導入を検討するのも手です。 現代はインターネットやテクノロジーが進化し、多くの業務をITに頼ることができるようになりました。 コンピューターが行った方が好ましい仕事はコンピューターに任せ、人間は人間にしかできないことに集中すれば生産性の向上が見込めます。 また、人間の目視より機械によるチェックの方が精度が高いのであれば、業務スピードと商品品質の向上の両立も期待できるでしょう。

          品質向上とコスト削減を両立させるための改善プロセス(その2)

          品質向上とコスト削減を両立させるための改善プロセス(その1)

          ・業務を見直し、「価値のあるもの」にリソースを集中させる まず一つ目のプロセスとしては、「業務を見直し、効果の高い部分にリソースを集約する」ことです。 会社の事業というのは多くのタスクから成り立っているものであり、その中には重要なものからそうでないもの、 緊急度が高いものからそうでないものまで多種多様に存在します。 また、尺度の一つとして「投資対効果」というものも挙げられます。 投資対効果とは、「投資したリソースに対して得られた効果」という意味であり、投資対効果の高

          品質向上とコスト削減を両立させるための改善プロセス(その1)

          つねに現場からの「変化」を目指す

          どんな場所にも、否定から入る人はいるもの。 否定してしまう原因は3つあります。 まずひとつは、「上から目線」。 人は提案を受けて判断する立場に立つと、悪気はなくても知らず知らずのうちに傲慢になってしまうというのです。 もうひとつは、「耳年増」になっていること。 前例や過去のデータに精通し、多くのトライアンドエラーの結果を知って いると、いつしか頭でっかちになってしまうということ。 そして最後のひとつは「減点主義」で、これがもっとも深刻です。 しかも業種や個人を

          つねに現場からの「変化」を目指す

          生産性を高めるための「習慣の積み重ね」

          習慣の積み重ねを実行する方法はたくさんありますが、まずはあなたが苦手としているタスクを特定する必要があります。 やりたいけどやらないことを特定したら、毎日午後3時に休憩をとってソーシャルメディアをスクロールしたり、毎食後に皿洗いをするなど、すでに習慣的にやっている行動を特定します。 それぞれを検証し、あまり面倒でない仕事を積み重ねることができないか探してみましょう。 メールの受信トレイを整理する必要があるなら、朝のコーヒーを飲みながらやればいいでしょう。 積み合わせる

          生産性を高めるための「習慣の積み重ね」

          仕事を推し進める5ステップ(仕事の「質」と「スピード」を上げる)

          仕事には、定められた手順があります。 その手順に従って着実に実行していけば、失敗のリスクが下がるため、ひとつひとつの作業の中身について考える余裕を持つことができるわけです。 とはいえ、仕事の内容は業種や業態によって変わります。それどころか、プロジェクトや企画など、取り組む仕事それぞれが別もの。 ありとあらゆる仕事を、同じ手順に合わせてやろうとすると「いいからさっさと動けよ」「考えているうちにやったほうが早いだろ」「面倒くさいやつだな」などと言われてしまうかもしれません。

          仕事を推し進める5ステップ(仕事の「質」と「スピード」を上げる)

          社員の行動規範をまとめた「トヨタウェイ」(仕事で考え抜く技術)

          TBPのベースには、より抽象度の高い上位概念として社員の行動規範をまとめた「トヨタウェイ2001」というものがあります。 「普遍のものとして絶対視し、思考停止に陥ることがないように」との考えから、つねに「2001年時点」と併記されていたものが、約20年を経て「トヨタウェイ2020」にアップデートされました。 その際、これからの時代に求められる行動規範として最初に掲げられたキーワードは“だれかのために”であり、それは公式企業サイトに記載されている解説文にも反映されているよう

          社員の行動規範をまとめた「トヨタウェイ」(仕事で考え抜く技術)

          「トヨタ・ビジネス・プラティクス」とは?(仕事で考え抜く技術)

          トヨタの研修においては、「トヨタ・ビジネス・プラティクス(通称「TBP」)」に多くの時間が割かれます。 直訳すれば、「トヨタにおける仕事(=ビジネス)の実践、業務の進め方(=プラクティス)」といった意味合いです。 つまりは、「トヨタで働くとはこういうことです」という定義が、明瞭に言語化されているわけです。 そんな“トヨタにおける仕事の定義”は、「TBP 8STEP」と呼ばれる次の8つのステップで構成されているのだといいます。 ・STEP1:問題を明確に定義する ・S

          「トヨタ・ビジネス・プラティクス」とは?(仕事で考え抜く技術)