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【詩】炭酸刺繍企画:モノグラムが見る夢

初めて彼と指を絡めて出かけたら
空を飛んでるみたいに心が華やいで
愛しさがフツフツと湧き起こり
無数の泡になって立ち昇った

嬉しくて追いかけて
夢中で抱きしめて
私はそのまん丸な輝きを
刺繍枠に閉じ込める

弾ける光を永遠に
さんざめきに耳を傾ければ
頬くすぐる震えに胸も震えた

それなのに
きらめきは弾けて弾けて
さらに弾けて消えてしまった

うつむく私に彼が言った
いくらだってあげるよ
唇を尖らせて私が言った
いくらもらってもきっと消えてしまうわ
そんな私に彼が笑った

それでも
いくらでもいくらでも
大丈夫
全部きみの中にある
だからいつか
それがいっぱいになって
あふれてあふれてあふれたら
今度は僕にちょうだい
きみの綺麗な白い糸で
僕らの弾ける想いを今度こそ
合わせて結んでずらりと並べて
僕の中にきみを咲かせてよ

絡めた指先から一つ弾けて
優しい唇からまた一つ弾けて
私が笑えば彼も笑って
キラキラ光も無数に笑った

二人のモノグラムをいつか
きらめく想いの泡で飾ろう
世界を覆い尽くすほどの
私と彼の想いを紡いで飾ろう




ミモザさんが誘ってくれて、
藤家さんの楽しい企画に参加です!

刺繍と聞いてウズウズ。
上手く繋げられてニヤニヤ。
(かなり刺繍寄りに展開しちゃいましたが)
なんだか嬉しくなったので
今日はスパークリングワイン飲んでいいですか?

しかし、急に夏日です!
菫が一気に咲き出したので
それを絡めて何かいい写真が撮れたら、
もう1編くらい素直に詩らしい詩、
可愛い詩が書けたらと思います🎶


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