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【日記】十二月:私のピースが前進する日〜シロクマ文芸部〜

十二月が見えてあ〜とため息が出た。
今年もまた約束が果たせていない。

しばらく会えていない(六年?)友人がいる。
マルチリンガル(仏/伊/日/英)の翻訳家で
最近は自主映画の監督もしている彼女は
ちょっとお姉さんで憧れの存在だ。

埠頭の見える古い建物の二階に住んでいて
料理がとっても上手で趣味がよく、
けれど異様に暑さに弱くて夏は死んでいる。

そしてチェスが好きだ。
オンラインで世界中の人を相手にしている。
私の顔を見るたびに開口一番
チェスはできるようになったかと問う。
その度に苦笑い。

お互いに忙しいし物理的な距離もあるから
簡単には会えないことは百も承知だ。
だからこそチェスなんだと力説する。

いや、そこ、私不利では? と思うけど
確かに最な言い分ではある。
たとえ六年会えていなくても
今この瞬間にも勝負はできるわけだから。

しかしいかんせん、
ルールなどちんぷんかんぷんだ。

実は、子供の頃に憧れてセットを買った。
チェスの「駒」が異様に好きなのだ。
今もちょくちょくチェス盤を検索して
次に買うなら……と妄想している。
駒はちっとも動かせないのに。

その情熱があればやれるわよ!
ハマるわ絶対、さあ、早く!

彼女の声が響く。
そろそろ重い腰を上げなくては。
どなたかいいサイトを知っていたら
ぜひぜひご一報ください。




という日記を書いていたら
びっくりすることに今週のお題だった!

書き出しの12月を十二月に替えて。
ちょっぴりズルですけど。

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