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【詩】帰りたい場所〜青ブラ文学部〜

夕暮れの街角で
いつだって思ってた
 
帰りたい
帰りたいって
帰りたい場所ってどこだろう
 
ずっとずっと考えてきた
でも
ずっとずっとわからない
 
本当に欲しいものが何なのか
自分なのにわからない
自分だからわからない
 
もしもあなたが
帰っておいでと言ってくれたら
それが帰りたい場所なのだろうか
 
だけど
そんなあなたが誰なのか
やっぱりそれもわからないまま
 
漠然としているのに
じりじりと焦がれて
だからなおさら甘く切なく
 
それでいいのだろう
それがいいのだろう
 
永遠の宝探しみたいに
残された言葉を手にして
私は今日も見えない行き先を見る
 
帰りたい場所がどこなのか
会いたいあなたが誰なのか
 
それでいいのだろう
それがいいのだろう


 
 

cofumiさんと一緒。
私も小さい頃からずっと
帰りたい場所を探していて
詩に書いたり物語にしたり。

帰るべき家はあってもそうじゃない。
そうじゃないそうじゃないそうじゃない。
大人になった今もやっぱり探しているけど
きっとずっとそう思い続けるのかも。

今日はちょっとだけ
そんな「どうにもならない」を肯定して。

忙しい時期で色々と擦り切れてたけど、
引き寄せて並べた言葉たちに
そっと撫でてもらったような、
そんな気持ちになれました。

山根さん、
素敵な機会をありがとうございました。

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