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【140字/空想】星笑う街にようこそ

黄昏の街角で帽子を買った。
通りすがりに勧められたのだ。
もう日も落ちたんだけど。
あれ、きみこの街は初めてかい?
もうすぐ星が笑うからね、必要さ。
やがて星々がさざめき出して
みながこぞって帽子を買い求めた。
ありとあらゆる帽子が揃った広場。
白銀の輝きの中で
めくるめく夜の宴は始まりを告げる。

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