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【詩】吐息の午後の嘘と本当

春の寂しさは独特だ

あふれ出す予感に包まれているのに
そのギャップに打ちのめされるような

生まれ出た花の色はあまりにも夢のようで
掴みどころがなくて捉えどころがなくて
すべては幻なんだと突きつけられるようで

憂いが頭をもたげ
寂しさに痺れ悶えて

それでも手折った花の花びらを一枚一枚
ほとばしる情熱の嘘と本当を占うように数え続ける

春の寂しさは独特だ
けれど決して嫌いじゃない

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