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詩とか色々

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140字でも朗読会用でもないくくりの自由な詩。主に企画が中心になると思いますが、イベントならではの熱を感じていただければ!掌編も時には。
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記事一覧

【詩】帰りたい場所〜青ブラ文学部〜

夕暮れの街角で いつだって思ってた 帰りたい 帰りたいって 帰りたい場所ってどこだろう …

クララ
19時間前
16

【自由詩】矢車菊色に染まりたい〜企画:色のある風景〜

矢車菊色の海 その単語を見たとき 思わずわあっと声がこぼれた そんな海だったら行ってみたい…

クララ
11日前
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【エッセイ】小さなオルゴール〜青ブラ文学部〜

1/24スケールのドールハウスキットにパーツとして入っているオルゴール。時には曲目も選ばせて…

クララ
2週間前
27

【詩】春の夢〜シロクマ文芸部〜

春の夢はまったりとした午後に そのなだらかで艶かしい曲線を そっと指先でなぞれば 甘く芳し…

クララ
3週間前
17

【54字の物語】花吹雪〜シロクマ文芸部〜

久しぶりに書きました54字。 長い文章を書くことが多かった今日この頃、 短くて、でも余韻があ…

クララ
4週間前
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【詩】炭酸刺繍企画:モノグラムが見る夢

初めて彼と指を絡めて出かけたら 空を飛んでるみたいに心が華やいで 愛しさがフツフツと湧き起…

クララ
1か月前
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【詩】祈りの雨〜青ブラ文学部〜

遠い遠い昔から雨が嫌いだった 空を切り裂く稲光が 冷たい部屋を浮かび上がらせば 隅の影に丸まって震えて泣いた あなたが見つけてくれるまで こんな嵐の夜に きみを一人にすることが 心配で心配で どんな言い訳も慰めにはならない どんなに想ってくれても 残されたことに変わりはないから 雨の日に、もう発ったと告げられて 雨の日に、もう帰らないと告げられて 私はもっと 雨が嫌いになってしまうだろうか だけど だけど 雨が降るたびに あなたの微笑みが重なって 雨が降るたびに

【散文】風車ときたら、語りたい〜シロクマ文芸部〜

風車ときたら、ちょっと語りたい。 粉挽きが得意な木製の4枚羽根じゃなくて 稜線に並ぶロボチ…

クララ
1か月前
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【日記】十二月:私のピースが前進する日〜シロクマ文芸部〜

十二月が見えてあ〜とため息が出た。 今年もまた約束が果たせていない。 しばらく会えていな…

クララ
5か月前
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【詩】始まりはいつだって〜シロクマ文芸部〜

始まりはいつだって雨だった。 あの日も、あの日も、あの日も。 だけどいつも違う雨だ。 どれ…

クララ
1か月前
24

【詩】手のひらの恋について、教えてあげようか?〜青ブラ文学部〜

世界にある幸せの数を あなたは知っている? 僕は知っているよ。 一つだよ。 たった一つさ。 …

クララ
1か月前
27

【自由詩】桜色の、秘密の午後〜シロクマ文芸部〜

桜色のドリームマップを作ったよ いつになく真剣なあなたに 思わず茶化して言った 薔薇色じゃ…

クララ
1か月前
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【散文】朧月、春の夜の宴〜シロクマ文芸部〜

朧月、春の夜の宴。 滴るのは月光か妄想か。 日本史には明るくないが、 行ってみたい時代はと…

クララ
2か月前
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【詩】二人の秘密(合わせ鏡+朝焼け)〜青ブラ文学部〜

私を覗き込んであなたは言った ねえ、もう、悲しくないでしょ 僕が来たから、もう大丈夫 髪の色も目の色も 背の高さも体の厚みも 声だって全然違うのに あなたは私で 私はあなただった だって僕らは 一つの色から生まれたから 僕が青できみが赤でも 僕らは混じり合って また一つの色に戻るんだよ 私はそっと彼にキスをした ひんやりと硬いキスだった 酷薄そうな唇が嬉しそうに笑った ほら、ここだよ こっち、こっち、もっとこっち 鏡の中の鏡の中で あなたが笑っていた 誰も知らない