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LDC Meet The Media:第9回『BE-PAL』~前編~

皆さま、こんにちは。CCI Lifestyle Digital CONNECTです。

LDCがとっておきのコンテンツメディアを紹介していく連載、『LDC Meet The Media』の第9回目として、『BE-PAL』の沢木様へのインタビューをご紹介します。

<ゲストプロフィール>

『BE-PAL』編集長
沢木拓也(さわきたくや)

1995 年小学館入社、『DIME』 編集部に配属。2000年に大好きなアウトドア誌 『BE-PAL』 編集部に異動、憧れ の野田知佑氏の担当に。その後、『テレパル f 』『BC オリジナル』『ビッグコミック』『DIME』を経て、2015年 に『BE-PAL』編集部に異動、2018 年に『BE-PAL』編集長に就任。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。


BE-PALについて

沢木様:BE-PALは今年創刊42年目、1981年に創刊した雑誌になります。
『NATURE&OUTDOOR LIFE MAGAZINE』ということでキャンプが一番目立つところにはありますが、それ以外にも自然のことを知ろうという、自然を楽しもう!遊ぼう!が基本コンセプトとなります。

アウトドア専門誌ということで専門性の高い人たちが読むというイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、あくまでも初心者の方向けに自然を楽しむ入口として、自然を楽しみたい、キャンプを楽しみたいな、という人に向けて発信している雑誌を中心としたメディアです。

ユーザーの属性に関しては、いちばんメインになるのが40代ぐらいのファミリーです。具体的には持ち家で、車は2台もっていて、キャンプも行くけどガレージでBBQを楽しむ。自然に対する興味がある上で、物欲もあるし、車を持っていて色々行ってみたい、という方をイメージしています。
また、首都圏だけでなく地方にもたくさんの読者がいますので、あまり東京に偏りすぎないよう、地方の方でも楽しめるような情報を心がけて作っています。


沢木様:そうですね、中学生の頃からBE-PALを読んでいました!そのあと大学でワンダーフォーゲル部に入って、年間100日ぐらいキャンプしていました。そこがスタートという感じですね。

沢木様:キャンプはアウトドアの入口でしかないと思います。
キャンプに行って、ご飯を作って帰ってくるだけではもったいないと思うので、プラス何かひとつはアクティビティをやってみてほしいですね。
キャンプ場の周りをちょっと散歩するでもいいですし、レンタル道具が充実しているところも増えているので、マウンテンバイクに乗ったり、カヤックに挑戦してみるのもいい。そういったチャレンジの幅があるのがキャンプだと思います
そもそも、キャンプ自体、成長が実感できる場なんですね。例えば火を起こすのも1回目より2回目の方が大分うまくなっているな、とか。自分の成長がすごくわかりやすく実感できると思います。
お子さんを連れていきたいという人も、子供の成長を感じるはずです。例えば普段は手伝ってくれない皿洗いをキャンプに行くとやってくれたり、包丁を初めて持たせてみたり、新しいコトに挑戦して成長していける場がキャンプですね
それに加えて、昆虫を探したり、草花や木の名前を覚えてみたり、幅広くチャレンジできる場、自分を再発見できる場だということがちょっと頭の片隅にあると、より楽しめたり色々な発見があるんじゃないかな、と思います。


コロナ禍でのキャンプブーム


沢木様:コロナはこの50年60年の中でも無かったような災禍というか社会情勢だと思います。家からあまり出ないようにして、密を避けて、会社もリモートになって。家で過ごす時間が圧倒的に増えた中、キャンプは密にならない、屋外で人との距離が取れるということもあり、注目されました。その時流の中で、新たにキャンプをやってみたい!という人が増えたというのは、アウトドア業界的にすごくありがたいことではあります。

実際にはコロナ禍だけではなく、例えば災害時にもアウトドアの強みが認識されることが多くて、逆境に強いといえると思います。日常が壊れ、文明の脆さみたいなことを感じると、自然回帰というような、より根元的なものが注目されるのではと思います。

また、コロナ渦でSNSと接する時間が長くなり、その影響も大きくなっていると思います。たき火やアウトドア料理だったり、夜空・星空の下でキャンプしているシーンなど、癒される絵力の強さがコロナ疲れしている心に響いたのではないでしょうか。家の中にいて鬱屈した中で『こういう世界があるんだ・・!』とブームに火が付いたのかな、と思います。

コロナがブームのきっかけにはなりましたが、その後の定着率も高く。コロナ禍でキャンプを楽しんだからこそ自然の良さがよく見えたのかな、と思います。

記事コンテンツについて

沢木様:コロナ禍の頃はおうちキャンプという特集を行ったり、時流に合わせた形の楽しみ方を提案できたのはよかったと思います。

一昔前は、キャンプをする人は特別な人というイメージがありました。例えば山に登るときに何を着ればいいのとか、ハードルがあったと思うんですが、今ではショッピングモールには必ずアウトドアブランドが入っていますし、アウトドアブランドの服を街中で着ている人も多くいます。

日常的にアウトドアブランドが身近になったことで、ギアやウェアの特集をしても以前より多くの人に響くようになりました。企画として、色々なことに挑戦しやすくなったと感じています。

他にも、時代の流れ的にいうとエシカルな暮らし方、といった企画も積極的に発信しているので、多面的にアウトドアの魅力を感じてもらえるようになったのかなと。SDGsなど環境に対する時代の流れとBE-PALの柱にある「自然と遊ぼう!」というのが合ってきたのかな、と感じています。キャンプにギアにエコロジーなどなど、企画としても幅広く作りやすくなったと考えています。


イベントについて

沢木様:元々BE-PALは30年前ぐらいからキャンプイベントを行っていました。『BE-PAL青空教室』という読者イベントも長年やってきたこともあって、読者との距離感が近い雑誌作りをずっと心掛けてきました。

BE-PALフォレストキャンプは私が編集長になって5年経ちますがずっと継続しています。すぐにコロナになってしまいましたが、それでもオンライン配信に切りかえたりして何とか続けることができました。読者との距離が近いというのは雑誌にとって強みのひとつなので、BE-PAL読者を集めたキャンプイベントは年1回はやるべきだなと。継続することによって、集客力も含め、協賛社の皆様からも好評をいただいています。

ちょうど10月14日(土)~15日(日)にかけて実施しましたが、キャンプサイトは予約を開始してして1~2時間で全て売り切れてしまう、というほど好評でした。なるべく機会を増やして多くの方に参加してもらえるように、今年は春と秋の2回実施することにしました。キャンプイベントも年々成長してきて、リピーターも含めてすごく楽しんでくださっています。雑誌もwebもどうしても一方通行になりがちなので、そうじゃない交流の仕方、自分もBE-PALファミリーなんだと読者の方が思ってくださってくれるような場になるよう、今後も大事に成長させていきます。


沢木様:はい、実際にBE-PALの大特集や付録を担当したスタッフが自らの言葉で読者にあつく語れる機会として、インスタライブを行っています。『こんな付録も作ってほしい』という読者の生のコメントが届いたりすることで感想をリアルに感じられますし、私たちも『●●さんまた見に来てくれている』と思うと、より雑誌やweb作りにやりがいを感じることができます。
定期的にこういった活動も続けていきたいですね。

▼BE-PAL Instagramアカウント
https://www.instagram.com/be_pal_official/?hl=ja


いかがでしたでしょうか。
前編では『BE-PAL』のメディア、そしてキャンプの魅力についても熱く語っていただきました!
後編では広告主様とのお取組みを中心に語っていただきますのでこちらも是非お楽しみに!

LDCでは今後も業界キーパーソンへのインタビューも行い、発信していきます。具体的な広告プランニングのご相談などは下記までお問合せください。

■お問合せ:ldc@cartahd.com


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