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ホテルが好き、と言ったらとっくに誰かと惹かれあっていた。

世の中には、ホテル滞在が好きな人がいる。
イッツ、ミー。わたしがその人だ。
今までそういう人は、わたしだけだと思っていた。
わたしだけの世界が、わたしだけのものじゃなくて、でもつながっていることにわずかに幸福感を覚えた、そういう漫画と人がいる。

漫画「おひとりさまホテル」の原案を担当し、自身もInstagramを運営しているまろさんをモデルとしたキャラクター、若葉は、週末のみ家に帰る生活をしている。
ある朝、キャリーケースを引いての出勤を見た、同僚たちとの会話の中で、家には「むしろ全然、帰りたくないです!」と、平然と言ってのけた1コマに、くぅ〜〜〜〜っ!と川平慈英ボイスで思わず唸った。しびれる。
そして、めっっっっっちゃ良いじゃん……、と思わずよだれを垂らしてしまう。
この漫画には、ホテルを作る会社の人々が、めいめい自分の思うままにホテルで過ごしては、それを共有している。
どの人もホテルにいるうちは、自分の心の機微にとても敏感で、そして心地よさを叶えるために正直なところがあって、安心する。
くたびれていることを白状しながら、疲れが染み入った体を食事どきや風呂場で労い、ここ最近の日々を思い返すのだ。人は大の字になっている間は、素直になれる。

「おひとりさまホテル」にも登場するHOTEL K5
このアイコニックな照明が、ぽんと浮かんで眺めがいい。
段ボールも羨望のまなざしで見上げている。


「おひとりさまホテル」では、ときに旅先に仕事を持ち込んででも、じっくりとゆっくりと館内での時間を重ねる、対照的な姿もある。
それも、来たからには、ありとあらゆるところを余すところなく楽しまなきゃ!というプレッシャーやハイテンションで通したゆえの疲れなどからの解放だよな、とも思った。いつでもオンで、いつでもオフ。
自分次第の時間の使い方は、やっぱり力が抜けていて、すてきだ。ホテル滞在における自分の様子とも重なり、とても共感できる描写だった。


こうして、わたしの理想を叶えている人がもう居たことに希望を持てた今、“ホテルステイ愛”を話したい欲に、むくむくと駆られてこれを書いている。
先の2本の記事によって、同様の愛を抱えてひそやかに楽しんできた人が身近なところにいることがわかり、ぽんぽんとメッセージアプリの通知音が鳴り止まないほどで、長い推し活で学んだいちばん楽しんでる人の姿が最も影響力があることを実感している。

サイドテーブルに置いて寝る前に、何度も繰り返して読んだ。
登場する施設の情報もチェックして、周りのロケーションもGoogle Mapで眺めては炭酸水とつまみがすすむ。
それほどに実現可能な夢のつまった「おひとりさまホテル」に今、夢中だから、ああ〜!ホテルで暮らしたい!と声に出して、今夜も目を閉じる。
目が覚めたときに、好きなホテルの部屋が見れるを願望ではなく、本当にするために。

じぶんZINE「pooks プークス」では、わたしにまつわるボディポジティブとフェミニズム、そしてホテルステイの記録を書いています。

ボディポジティブとフェミニズム、自撮りのInstagram
https://www.instagram.com/cccbypks/
ホテルステイ記「chiccaとホテルの物語」 for Instagram
https://www.instagram.com/cccbypks.hotel/

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