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プロジェクトマネージャーの新卒採用と育成を目指しています

サイバーコネクトツーの山岡です。

昨年2023年よりサイバーコネクトツーではプロジェクトマネージャー(以下、PM)の新卒採用の募集を開始しました。

プロジェクトマネージャーはほとんどのゲーム開発会社では中途採用を行っていて新卒採用で募集している会社はあまりありません。

PMの新卒採用は開始したばかりでまだ採用実績はないのですが、今回はPMの新卒採用と育成方法について紹介したいと思います。

■ゲーム開発におけるPM

現在、サイバーコネクトツーにはPMという職種はまだ存在していません。各プロジェクトにはディレクターと制作プロデューサーが配置されており、担当するプロジェクトのマネジメントはその2名が分担して行っています。

しかし、近年のゲーム開発の肥大化、複雑化、長期化によりマネジメントの範囲は広くなり、求められる難易度も各段に上がり、大きなプロジェクトではすべてのマネジメントをカバーすることが難しくなっています。

プロデューサーやディレクターが目指し、最大限に注力しなければならないのは世界中のお客様に感動を与える商品作りや売れる商品作りです。その為にはプロジェクトのマネジメントを専任で行う人員を配置し、ゲーム開発を行う体制作りが必要と考えています。

「ゲーム開発のマネジメントなんて無理だから必要ない」という声もありますが、近年、大手ゲームディベロッパーやパブリッシャ―ではマネジメントの重要性、必要性が高くなっており、積極的なPM採用が行われています。

■新卒採用からPMを目指す

サイバーコネクトツーではPMの中途採用では無く、新卒の採用に力を入れています。

なぜかと言うと、中途で採用できる可能性は非常に低いから。

PMという職種は広い業務範囲と開発に関する豊富な経験や知識が必要な職種です。中小の会社では、役員やマネージャーがPMを兼任しているケースがほとんどでもあります。

PMとして第一線で活躍している方は本当に優秀だと思いますし、そんな人材を簡単に手放すわけありません。転職するにしても(優秀な人は)引く手あまたなんじゃないかなと思います。

ありあまる資金力とブランド力があれば、採用できると思いますが、現実的では無いので。

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また、ゲーム開発のマネジメントは開発会社の文化や大事にしているものを理解し、開発に関わるスタッフをリスペクトすることが重要だと思っています。良く陥りがちなのですがセオリーだけでプロジェクトをマネジメントしようとすると、絶対にうまく行かないです。

なので、新卒からしっかり会社の文化や大事にしているものを身に着けることも非常に大事であり、PMへの近道でもあると思っています。

■PM育成の方法

新卒にいきなりPMを任せる訳ではありません。段階を追って適切な範囲の業務を任せつつ、少しづつやれることを増やしながらPMを目指してもらいます。

サイバーコネクトツーには「制作進行」という職種があります。制作プロデューサーやディレクターのマネジメントを補佐する役割になります。プロジェクトに必要なマネジメントを作業ベースまで起こし込み、範囲もかなり絞って業務を行っています。

また、「ジュニア」「インターミディエイト」「シニア」ごとに求められるスキルや仕事の範囲を分けています。具体的には以下の表のようになります。(PMBOKの知識エリアをゲーム開発寄りに整理した感じです)

制作進行・PMのスキル基準

縦軸が必要なマネジメントの領域、横軸が役割(レベル)ごとの業務範囲となり、制作進行のキャリアの延長線上にPMが存在するイメージです。

新卒で入社した場合

制作進行(ジュニア)⇒ 制作進行(インターミディエイト)⇒ 制作進行(シニア)= PM(ジュニア)⇒ PM(インターミディエイト)

というキャリアパスを想定しています。PMという職種までの道のりや目指すべきものをイメージしてもらいつつ育成し、出来ることや範囲を増やしながら成長してほしいと考えています。

■まとめ

PMという職はゲーム開発の知識や経験も必要ではありますが、それ以上にゲームを完成させるという強い責任感と会社やスタッフとしっかり向き合い一緒に作り上げる気持ちが大事だと考えています。

PMは業務範囲も広いし求められるものも多く、正直楽なポジションではありません。しかし、PMが正しく機能した時に会社やプロジェクト、スタッフへもたらす影響は非常に大きく、必要とされるポジションでもあります。是非、皆さんのチャレンジをお待ちしています!

サイバーコネクトツーでは、学生向けのPMインターンシップも実施していますので、ご興味ある方は弊社人事までお問合せいただければと思います!

サイバーコネクトツー 執行役員
山岡 寛典

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