第二十回『ふたりのしちけん』
ついに第二十回!
応援ありがとうございます。ぜひ、今後ともごひいきに!
今回は、新キャラクター、一九素饂飩と千歳白雪について深堀りしたいと思います。
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一九素饂飩
この一九素饂飩という名前は、彼の本名ではありません。
一休さんでおなじみ一休宗純と引っ掛けて、彼が戯れでつけた名前です。
なので、彼が一休さんに相当する人物というわけでもありません。
ちなみに、本作では名前に数字を入れる形でもじってキャラ名をつけたりしていますが、一休宗純は一休宗純のまま、過去に存在していた設定です。
最初から数字が入っている歴史上の人物に、無理やり数字を足して名前を変えるのもちょっと締りが悪いな、というあくまで自分の中の感覚です。
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一九の戦闘スタイル
彼は手足を飛ばして戦います。
七剣というのは比喩なので、彼のように剣を使わない七剣もいます。
この飛んでいる手足は、絡繰ではなく、生身によるものです。
そういう体組織に人体改造したもので、百足太夫はそのプロトタイプの一人と言えるでしょう。
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千歳白雪
新たに登場した七剣、千歳白雪。
数字から考えた名前なので千歳が先にあって、千年積もった雪のイメージで千歳白雪としました。
でも、よく考えたら、千歳といえば北海道なので、雪のイメージは普通ですね。
ちなみに、千歳という地名が北海道に誕生するのはもっと後の時代なので、彼女が北海道出身というわけではありません。
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千歳白雪のデザイン
この千歳白雪ですが、登場時の口布以外、特にビジュアルの指定はしていないため、予想外のデザインで驚きました。
執筆時点で何となく想像していたのは、黒髪ロングの雪女でしたが、むしろ逆だったのですね。
しかし、それはあくまで自分が書く上での仮モデルみたいなものなので、全然必須条件ではありません。
五子の裏話の際にも書きましたが、四剣豪の四肢の配分のように、シナリオ上、必要なもの以外は指定していないため、原稿を見て新鮮に驚いています。
誤解されてはよくないので、もう少し説明しますと、むしろ、驚くほうがよいのです。
もし、自分が想像していた通りの黒髪ロングの着物女性が出てきたとして、そこに意外性はありません。
絵のプロではない自分の想像から出て来るデザインでは、面白くない。
だから、基本的にはデザインの指定をしないのです。
さて、次回、第二十一話ブログは少し空きまして6月19日(水)、『しごにんの侍』第二十一話はその前週、6月12日(水)に公開予定です。
といったところで、今回ここまで。また次回のおたのしみ。