見出し画像

【自由詩】泣きたくて

泣きたくても泣けない
帳が下りていく三日月
ふと思い出すのはあなたの姿
ねぇ、どぉして・・・
ウォークマンから流れる音楽が私を慰める

ずっと一緒だった 一緒だと思った
でもそれは違った 私だけだったの
あなたも同じだと そう思っていた
額に打ち付ける雨 頬を過ぎゆく雨

少し遠くまで歩こうか
いつもと違う道をどこまでも
あなたの影が横に追いながら
ねぇ、どおして・・・
一緒に聴いたあの曲が思い出させる

あなたを思い続け 思い続けたのに
どこかで間違えた 愚かだったのね
一人で勘違いして いただけだなの
水たまりに映る私 知らない顔の私

何もかも忘れてしまいたい
こんなにつらい思いをするのなら
気が付くのが少しだけ遅かったの
ねぇ、どおして・・・
イヤホンからあなたの声が聴こえる

あなたと出会わなければよかった
あなたを好きにならなければよかった
あなたの あなたに あなたが・・・

泣きたくても泣けない
気が付けば朝を迎えに
もうあなたを思い出さないように
あぁ、気付いた・・・
それは心の もう
ウォークマンから流れる音楽が私を慰める

この記事が参加している募集

スキしてみて

自由律俳句

少しでも興味を持ってくれた方サポートお願いします。いただいたサポートが励みになります。