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ATM・第三話


鍵を渡されると、帰っていく大家を一瞥し
鍵を使いドアを開け玄関に入ると靴を脱いで、スリッパを履き部屋の奥へ行くと、整理整頓された小さな本棚があった。様白太一は他の部屋へ行くとパソコンが置いてある部屋を見つける。

パソコンを起動し、キーボードをカタカタと動かしマウスをクリックすると、画面にYouTubeの映像が流れる。

「おい、この紙を見ろよ」紙を見せてくると「なになに、一週間以内に誰か1人を殺せだと?馬鹿馬鹿しい。なんだこれは」男は紙をぐちゃぐちゃにして捨てる。

「おいいいのか?無視して、おい」男はATMから離れていくと、その後ろを急いでついていく。
映像はそこで終わると、様白太一はパソコンの
電源を切ると考え込む。 

「まさか、本当にお金を借りたから殺されたのか、そんな馬鹿なぁ、ん?誰だ」様白太一は部屋の外に出ると、廊下をゆっくりと歩き居間を見ると、知らない女性が立っていた。気づかれない様にゆっくりと玄関まで歩こうとしたとき、「あなた誰、そこで何を何をしてるの?あなた裕也の友達なの?」
様白太一は立ち止まると振り返り「そうです。裕也の友達で、たまにYouTubeも手伝ってます。」
と嘘をついた。




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