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皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
今日はGW真っ只中の5月1日ですね。お休みを取られている方も仕事をしている方もいらっしゃると思いますが皆さん、充実したGWをお過ごしください。
さて今回の記事では人材業界の今後を踏まえるととても大きなエポックとなる出来事が本日から実施されますのでその点の影響などについて見ていきたいと思います。
それは大手スカウトサイトによる「通常スカウトの廃止」です。


大手スカウトサイトの通常スカウト廃止の影響について

まずは本日から実施される大手スカウトサイトによる通常スカウトの廃止の影響について見ていきます。それにはポジティブな面とネガティブな面の両方から捉えることができます。まずはポジティブな面です。
(あくまで弊社の立場から見た点であることをご了承ください)

《ポジティブな面》
■スカウト流通量の適正化
通常スカウトの廃止は今までのように無制限でスカウトが送信できなくなることを意味します。そのことによる最大の効果はサイト内における「スカウト流通量の適正化」です。例えば今では当たり前の状態になっている1人の求職者に数百通のメールが送信されるというようなスカウトメールが無尽蔵に飛び交う状態の改善が見込まれます。これは求職者にとってもメリットだと思います。

■ヘッドハンターの淘汰が進む(=業界全体の質の向上)
続いてのポジティブな面はヘッドハンターの淘汰が進むことによる業界全体の質の向上が図られる可能性があるという点です。もちろん今までもこの大手スカウトサイトの利用に当たっては審査があり、一定の条件をクリアしないとそもそも利用できない仕組みとなっていますが、実態は利用しているヘッドハンターの数は7,300名以上(2024年のIR資料より)にのぼり、ヘッドハンターが乱立している感は否めません。そのような中で今まで数の論理でスカウト数を拠り所に動いていたヘッドハンターは今後はかなり苦戦することになると思います。そのことによるヘッドハンターの淘汰が進む可能があります。

 

続いてはネガティブな面です。

《ネガティブな面》
■求職者確保が難しくなる
今回の通常スカウトの廃止による大きな懸念はなんと言っても求職者確保が難しくなる可能性があるということです。それは通常スカウトの廃止はイコール、通数制限があるプラチナスカウトしか送信できなくなるということを意味しており、しかもそのプラチナスカウトが毎月のスカウトの返信数によって増減する仕組みであることを考慮すればそもそもスカウトできる通数がほとんど担保されないという事態も発生しかねないということです。質云々の前にそもそもスカウト自体の送信ができなくなる可能性があるというのはリスクとも言えます。

■金銭的負担が増える
・上記のようなリスクを回避する一つの方法は、有料のプラチナスカウトを追加購入することですが、これには当然、かなりの金額がかかります。大手のエージェントならまだしも、弊社も含めた中小エージェントには経営的なインパクトも大きく、死活問題です。

   

5月からどうする?

以上、大手スカウトサイトの通常スカウト廃止に伴う影響についてポジティブな面とネガティブな面を見てきましたが、それではそれらを踏まえて5月からはどうしていけばいいのでしょうか?

これについては様々な考え方がありますので一概には言えませんが大きくは以下のような二つの方向に向かうのではないかと思います。

一つは他のスカウトサイトで代替していく方向で、もう一つは自社集客を強化していく方向の二つです。

この点は以前の記事でも取り上げましたので詳細は下記をご覧ください。

最近はこのテーマで人材業界の交流会などが開催されることも多く、私も直近で何回かこのような交流会に参加させて頂きましたが、どの会社の方も5月からの方向性に悩んでいる感じでした。それはどちらの方向に進むにしてもそれなりの困難が伴うからだと思います。

また一方で今回のタイミングをチャンスと捉えている企業やヘッドハンターの方もいらっしゃいました。

それは先ほどの「ポジティブな面」で触れた通り、ヘッドハンターの淘汰が進み、業界全体の質の向上が図られる可能性がある点に目を向けているからです。つまり、しっかりと顧客に向き合って質の高いサービスを提供している会社やヘッドハンターにとってはむしろ絶好のチャンスが到来しているとも言えると思います。

弊社、カタリストエージェントもそのように考えています。
今まで通り、しっかりとお客様に向き合ったサービスの提供を心がけていくことでこの大きな転換点を乗り切っていきたいと思います。

そして長らく人材業界に携わっている者として少しでも業界全体の質の向上に貢献していきたいと考えています。

どうぞ引き続き、よろしくお願いします。

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