第一回 麻雀強者の打ち筋 【罪歌】 さん

鳳南研究所というサイトがあったのだがそれが閉鎖してしまった。
そういうサイトが好きだったのでじゃあせっかくなので牌譜の勉強がてら作ってみようかなと。

本Noteは強者の牌譜の中で筆者が独断と偏見で「おおっ!」と思った選択を勝手に紹介するような内容です。
その他、元ネタと同じくそれっぽいコラムや麻雀についてを書いていきます。

記念すべき第一回目の紹介は日本プロ麻雀協会でも活躍しているラッキーハゲもとい木原浩一こと……
天鳳プレイヤーネーム

【罪歌】


さんです。

【罪歌】さんのスタッツ(https://nodocchi.moe/様から拝借いたしました)

アガリ率0.2200
放銃率0.1272
リーチ率0.1875
副露率0.3329
ツモ率0.3993

どうでしょう?ラス回避ルールである天鳳にしては高めの放銃率&アガリ率で攻撃寄り
また副露率はやや低めでリーチ率はやや高めであることがわかります。


ここから打1m

多くの人が一枚切れの白を切りそうな手牌。

手牌としては役無しドラなし面子なしであり、なんとか価値をつけようというところ。
ここから見える手役は

  1. 役牌重なりの躱し手

  2. 遠くの一気通貫による勝負手

  3. ドラ8p引きによる門前リーチ

といったところだろうか?
おそらく真っ先に構想から外れるのは一気通貫だろう。あまりにも遠すぎるし何よりマンズにもソーズにも決めれないことから安牌も持ちづらい。
一気通貫を見て牌を残すと、中盤にかけて他家からのリーチを受けた際に安牌に窮しそう。

ドラを使った立直を狙うなら1mは残しておきたいが、よく考えるとほぼ愚形オンリーであり大して先制もできず、出来たとしても巡目が中〜終盤となり他家を下ろす効果もかなり薄そうに感じる(そもそもドラ引かないと立直打つ価値がない)

役牌重なり構想のメリットは役牌を実質1ブロックと見ることで中盤まで自然に安牌を持てることだろうか?ノーテンの手牌価値の基準ははリーチを受けた瞬間にほぼアガリ率の高さからベタオリ成功率の高さへと変わってしまう。そう考えればここからブロックを作る牌だけ残し、安牌をもつのは合理的に感じる。

実際は……

ここでリーチを受けたため、現物を抜きベタオリ。
中盤以降の手牌進行までは見れなかったが東一局から牌理オンリーでなく構想や手組段階での押し引きが見られる一打だった。



ここから打7m

あまり魅力の無い手、一切れの東を切るかと考えたがここで両面払い。
大きな判断要素としてやはり下家の仕掛け&切り出しだろう。
役牌ポン、中張牌2種&3色バラ切りとなれば手役を狙ってる風でもなく、またバラバラの手配から取り敢えずポンというようにも見えず手配は整っている可能性が高い。

またドラが浮いており、面子手で上がるにはダブ東かドラを使うルートになりそうだ。
ならば全方面の安牌を残しつつドラ引き時に押し返せる七対子ということだろうか?




ここから打2s(今まで手出しツモ切りの暗転設定忘れてました)

シャンテンMAXに受けない2s切り、萬子が連続形であり通常より愚形解消率が高いと見たか。


目論見通り9mを引き入れて両面、嵌張の一向聴へ
こうなればツモ率上昇により打点も(0.5翻程度?)上がる。強者の牌理。




打3sダマとした

これはリーチじゃないか!?と思ったが真面目に検証しよう。

リーチを打つと3900→7700の打点上昇があるが、索子が高くかつ二人から待ち牌が切られているのでアガリ率が巷で言われている統計データ以上に下がることが見込まれそう。(切られたのが直前のため拾いやすいことも関係か?)
また点数状況的にも対面の加点を許せばラス率が大幅に上昇し局を流す価値が上昇している。

これらの理由によりダマテンを選択したと思われる。特に筆者も3900→7700のリーチは絶対に打ってしまうのでとても勉強になった。



世間では打点派と言われている木原さんの打牌を検討してみた。
スタッツではリーチ率が高かったがシャンテンMAXでなく好形を組んでみたり、場況を取り入れたリーチ判断など随所により火力を高め守備力を上げる工夫が見られとても参考になった。





さいごに、今回取り上げたのは筆者の雀力での理解が及ぶ範囲という条件付きではあるが、可能な限り絵合わせ効率オンリーや完全ベタオリ、ゼンツといった選択以外を紹介してみた。
単純に読み物としても面白そうだし、AIでの学習が普及した分以前よりあまり雀風に目が向きにくいかもしれないなぁと思ったのが大きな理由。
筆者の雀力で雀風がどうのこうの講釈するのもおこがましいが十人十色麻雀は自由である世の中であれば嬉しい限りです。


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